発売延期の末、遂に手元に届いたニコン渾身のDX一眼レフカメラ「D500」
ドライブ先を宮古市の浄土ヶ浜に決めて、先ずは軽くファーストインプレッションと行こう。
使用感、レビューはもう少し使ってみてお伝えします。
ちょっと使っただけで驚愕の性能の片鱗を見た
浄土ヶ浜でシェイクダウン!のはずが・・・
一番近い乗船時間を検索サクサク。
!
「本日、波が高いので終日欠航」
やってしまった。
・・・と、いう事は以前乗った浄土ヶ浜ウミネコクルーズで、波が穏やか過ぎて「潮吹穴」から潮を吹いていなかったが、逆にチャンスかと。
崎山の潮吹き穴へ予定変更。
風向きによっては、吹いたしぶきがかかるので、カメラは潮水に濡れない様に対策したほうが良いです。
潮のタイミングがいいと、30mぐらい高く上がるそうです。
この時は大きな空砲が多く、潮はあまり高くなりませんでした。
別の場所からも見る事が出来ます。
こちらは東屋からです。
先ほど写真を撮った場所が見えています。
あとは、タイミングを待つのみ。
数枚写真を撮ったので、ちょっとカメラのレビューを。
使いやすい操作系
いままで「D7200」を使っているので、ボタン類のインターフェースが違い、最初戸惑いました。
しかし、D500の方が明らかに直感的に操作できるとおもいます。
代表的なのが、撮影で一番重要な「シャッタースピード」、「絞り」、「ISO感度」の操作が、右手だけで完結できる配置になっている事です。
すぐにその配置には慣れて、ファインダ―を覗いたまま変更が容易になりました。
D7200は「ISO感度」がモニター左列のボタンに配置されているので、レンズを支えている左手で操作することになります。
総じて、「D500」はチャンスに強いカメラだと、感じました。
中の浜では
ちなみに別のページと内容はほぼ一緒ですが、写真の出来を確認できるように、こちらのページでは大きい写真に変更しています。
ページ容量の事を考え、すべて大きくはしていませんが、参考にしてみてください。
東北の現状をカメラ好きの人たちにも知ってもらいたい意味もあり、ここからはほぼ同じ内容になっています。
トンネルを抜けると、まだ新しい整備された公園ができていました。
そして、そこにあったものは津波の傷跡でした。
ドキッとしました。
ちょっとショック。
ここは以前キャンプ場で、写真左の建物はキャンプ場のトイレでした。
ねじ曲がったむき出しの鉄筋が見えていますが、キャンプ場の炊事場跡です。
この木は小高い場所に立っていますが、漁具と鉄筋がぶら下がったままです。
ここまで、津波が来たあかしとして残されています。
ここにも。
オレンジ色のブイが引っかかったままです。
(スマホだと見えにくいと思います。)
がれきが埋まっているらしい、この高い場所は鎮魂の意味を感じる場所でした。
その奥には、津波で残った大木と、その手前にまだ小さい木が植樹され、周りにはたくさんのタンポポが咲いています。
津波の教訓を残すというより、何か、復興という明るい将来の画と、このまま取り残された物の対比がさみしく思う場所に私は感じる場所でした。
5年以上経ったこの景色を見ていると、以前のようにキャンプや海水浴で家族がにぎわう場所に戻ることが想像できません。
これで、この場所は復興が終わったように思います。
まだ、道路のガードレールは曲がったままなのに。
その数に圧倒されてしまいますが、仮設住宅も全く減っていません。
龍泉洞も寄り道してみました。
きれいな新緑の季節です。
さて、ある程度撮影したのでD500のレビューに移ります。
このページに掲載されて物はすべて「ニコンD500」で撮影されたものです。
一日撮ってみた感想
とりあえず、謝罪と訂正です。
こちらのページと、こちらのページで、D500の購入を決断した理由を書いたのですが、手振れ補正の解釈が中途半端だったというかD500の発表に浮かれたというか、そもそもオリンパスの手振れ補正が強烈だったので、勝手に「遂に出た」と思ってしまい、期待を込めて「静止画で本体の手振れ補正機能が付いた」という内容で、書いてしまいました。
残念ながら、動画撮影の際に、本体手振れ補正が機能するので、静止画では機能しません。
だから、手持ちでシルキーな滝は撮影できませんので、お間違えのないように。
大変失礼いたしました。
直感的に素早く画像確認ができるタッチパネルモニター
使ってこれほどまでに便利か、と思ったのがタッチパネルのモニターです。
ついつい、マルチセレクターで撮れた画像を確認してしまうが、タッチパネルである事を思い出し、一度タッチパネルで撮れた画像を確認すると、これがまた、iPhone並みの滑らかな操作感でビンチアウトやスライド操作ができる。
マルチセレクターでの画像確認はちょっと面倒なので、つい撮れた画像の確認がおろそかになり、帰ってから、「ピントそっち」とか、夜景撮影の際のピント確認も面倒でほぼいいかな、と思って撮っていたらピンボケだた。という事があった。
この直感的で素早い画像の確認は「後でよく見たらピンボケ」が(たぶん)なくなるだろう。
サブセレクターが素早いフォーカスポイント決定を助長する
AFする場所(フォーカスポイント)を決定するマルチセレクターと合わせ、親指AFを使っている人には、すぐ脇にあるサブセレクタが便利で使いやすい。
しかし、オリンパスのAFターゲットパットの方が使いやすく直感的です。
あれはあれで、あの大きさでないとモニターに親指が届かず使えないので、無理は承知ですが操作感の似た機能が付くと嬉しく思います。
D7200と操作ボタン類の配置が違うので、戸惑うことが多々あるが、D500の方が間違いなく使いやすい。
逆に二台持ちで両方操作すると、面倒な操作をしてしまう。
この操作感は慣れると離せなくなる楽しい予感。
使いやすい。
直感的な操作。
総じてチャンスに強いと、思わせる機能です。
また、画質は、高画質で評価の高いD7200と同等か、暗い場所とか高いISO感度で設定した場合、D500の方が一段程度ノイズに強いです。
この辺の証拠写真も次回用意予定です。
息切れしない連射も安心です。
もちろんチルトもやはり便利。
AFのスピードはレンズの性能にも大きく左右されるのでカメラ本体のみを評価して「D500は爆速」とか、言いません。
しかし、そのレンズの性能を生かす153点のフォーカスポイントと、増えたモードがレンズのAF性能を引き出してくれ、シーン毎に最適なモードを選択できれば、ピッタリ貼り付き「狙った獲物は逃さない感」が高く安心してファインダーに集中できます。
特にクロップした場合はファインダー内のほどんどがフォーカスポイントになり一層、本気モードが高まります。
これも使いやすいと思わせるポイントです。
D7200とD500の選択を迷っている人へ
D7200とD500を購入予定の人は、動画を撮るか、動きもの(野鳥、電車、など)を撮るか撮るか、拡張するかの3点が争点になると思います(あと、物欲)。
それらのために倍の出費になる事を考慮し選択することになります。
資金に余裕がある人は、動画を撮らなくても操作系が使いやすいD500を迷わずお勧めします。そして、D500は周辺機器を取り付ける、いわゆる拡張性が高いインターフェースなので、そういった使い方のできる方、希望している方、またはメカ好きな方にはたまらないと思います。
グリップを握っただけでその形状や手のひらで感じる材質の質感がレベルの違いを直感し、連射でシャッターを切った瞬間別格なものと確信します。
しかし、D7200はフルサイズに迫る画質には定評があるので、D500が出た今でもDX機の最上位画質として選択の価値は揺るぎないもので、D7200も後悔することのない選択です。出来上がりの写真サイズもD7200は6000×4000pxと、D500の5568×3712pxを上回わるので、より精細な描写で質感を表現するにはこちらが上です。
「D500驚愕の性能の全貌」はもうしばらく使った後に、びっしり書きたいと思います。
to be continued!
5/10追記
夜景撮影のレビュー記事はこちら!
さらに追記
ちょっと待った!2ヶ月使ったらちょっと変わってきたぞ