今年は2月に始まり今回で早くも3回目の浄土ヶ浜へドライブです。三度目の正直で、ようやく浄土ヶ浜にある「青の洞窟」に入ることが出来ました。これで願い事かなうかな。
ドライブコースは釜石~宮古へ
釜石から、海が見えるきれいな景色を撮りながら北上する予定のドライブコースに決定。
そこで、おいしい物、きれいな写真にでも当たれば良いなと、これまたいつもの無計画ドライブです。
先ずはタイミングが良かった?のでSLを追いかけて、釜石市大橋駅の手前でSL銀河を写真に納めます。
NIKON D500 (68mm, f/5.6, 1/800 sec, ISO800)
僕と同じくSLの写真を撮りに、すでに数台の車が駐車場にスタンバイしていました。さすがに人気です。
釜石の街は、ここ最近大きな変化がないように見えました。通過する際はやはり複雑な心境になります。
所々で海が見える景色を見つけると車を停めて写真を撮りながら国道45号線を北上します。
大槌町は5年経った今でもまだ土木工事だけしかやっていないように見えます。
吉里吉里では国道45号線が大きくルートを変えていました。仮の道路なのか本設のルートなのかは分かりませんが、津波の影響が少ないルートに変えたのかなと想像しました。
水面の反射を抑えるPLフィルター
ここで写真講座を一つ。
山田湾でのショットです。
NIKON D7200 (10mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)
写真手前は海底の様子が見えていますが、これは水面の反射を抑える効果のあるフィルターをレンズに取り付けたので見えるようになります。あせた水色になりがちの青空もしっかりと青く、雲もコントラストがつき立体的にみえます。つまりは偏光サングラスと同じ効果です。
注意点は、正面に光源がある場合は効果が期待できません。つまり太陽を背にする場合が高い効果が期待できます。
このフィルターは構造が特殊で2枚のフィルターが重なっていて、実際の使い方は、レンズ先端にねじ込み取り付け、ファインダーを覗き効果を確認しながらリングを回します。
ねじ込む方向に回さないと撮れることがあるので気を付けて。
水面の反射だけではなく、紅葉の時期は葉が白っぽくなるのを抑えて発色の良いきれいな赤や黄色の葉に写り、コントラストを強調するので青空はきちんと青く、雪景色などでも使え、一年を通して活躍する便利なフィルターです。
ネックは暗くなるので、一段程度、絞りあるいはシャッタースピード、ISO感度など上げる必要が出てくることです。
レンズによって直径が違うので必要な径の物を準備する必要があります。超広角レンズ用に選ぶ場合は薄型を選ばないとフィルターのフレームがケラレ(画面の隅に映る)てしまうので、安易に安物に手を出さない様に気を付ける必要もあります。
ちなみに、僕の手持ちレンズは77mmが多く、使いまわしが出来ます。といいますか、レンズを買う際はフィルター径も参考に決めているからです。
サッパ船で行く「青の洞窟」
浄土ヶ浜に到着です。持ち出したカメラはD500に16-80mm f2.8-4VRの組み合わせ。
駐車場に車を停めて、チケットは遊覧船とは別なので、マリンハウスまで歩いて移動します。
行き方は、駐車場正面のビジターセンター地下一階までエレベーターで降りて、遊覧船乗り場の脇のトンネルをくぐって、見えた建物がマリンハウスなのでここでチケットを購入します。
ヘルメットと救命胴衣を着用してチケット購入時に貰った「かっぱえびせん」を片手に船を待ちます。
NIKON D500 (35mm, f/5.6, 1/6400 sec, ISO400)
僕たちが乗るのはこの7人乗りのちょっと予想より大きいサッパ船です。
この湾内を船頭さんがぐるりと一周しながら説明してくれます。
先ほど紹介したPLフィルターを付けたので海面の反射も気にならず、海底も見えています。
NIKON D500 (16mm, f/7.1, 1/800 sec, ISO200)
対岸の島もいつもは風景の一部として見ているので、近くで見る事が出来てちょっと感動。
迫力もあります。
NIKON D500 (16mm, f/4.5, 1/4000 sec, ISO400)
「剣ノ山」と言うだけあって、稜線が鋭くとがっているのが近くだと余計に鋭く見えます。
湾内ではウミネコが「かっぱえびせん」欲しさに群がってきます。
NIKON D500 (56mm, f/3.8, 1/8000 sec, ISO400)
中にはこんなつわものも・・。
僕の頭に乗ってきた!この為のヘルメット?
シャッターチャンスとばかりに、カミさんがシャッターを切る。
でかした!かっちゃん!
青の洞窟の入り口に近づきました。この狭い中にサッパ船ごと突入です。
NIKON D500 (80mm, f/4, 1/400 sec, ISO400)
波は穏やかですが、それでも船は上下に揺れています。どんどん入り口との距離が近づくと同時に狭くなる入り口は突き出た岩も触れるぐらいです。
頭を突き出ている岩にぶつけない様に気を付けながら、暗闇の中に入ります。
中は薄暗いだけです。
???
そして、後ろを振り向くと、
でた!青の洞窟!
やっとはいる事が出来た「青の洞窟」の中です。
ISO感度を手早く上げてシャッターを切ります。こんな時D500の操作性の良さが光る。ファインダーを覗いたまま右手だけで設定が出来ます。
NIKON D500 (16mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO2000)
きれいに海底も見えました。
ちょっと感動。
いや、意外と感動した。
NIKON D500 (16mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO2000)
光の入り方で青く見えます。
運が良ければ見られるという潮吹きも見る事が出来た。
NIKON D500 (80mm, f/4, 1/25 sec, ISO2000)
あたっ!
ひどい写真だ。
さすがにD500をもってしても、ISO感度を上げる時間がなかった・・・。
言っておきますが、この中は暗いんですよ。船は揺れるんですよ・・・。
・・・だめだ、言い訳にもならない。
かっちゃんがしっかり撮っていてくれた。
やるじゃん。
洞窟な中では船頭さんの説明を聞かせてもらえて、数分間中にいる時間があります。すぐに出るかと思ってちょっと焦って写真を撮ってたけど、全然大丈夫。
もっと小型のサッパ船だと、洞窟の奥まで船全体が入れて、海面の船に隠れる面積が小さくなり、もっと広い範囲の青く光る洞窟の写真が撮れたなと、ちょっと後悔。
もし海があれていたら予定変更してここへ行ってはどうですか。

帰りはまた、ウミネコとランデブーです。
激しくなってないか。
NIKON D500 (16mm, f/4, 1/2500 sec, ISO100)
以上、バードミサイルが当たらなくてホッとしている奥野 路頼(@MitchiOkuno)でした。
どんとはれ。
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