先日行われた「能代花火大会」のシャトルバスや駐車場、穴場スポット、渋滞、見どころなど来年の為にも忘れない様に記事に起こしてみた。当日乗った五能線「リゾートしらかみ」も良かった。ニコンD500で花火動画にも初挑戦してみた。
「能代花火大会」日中の様子
7月23日に行われた今年の能代花火大会は、少し風のある安定した晴天でベストコンディションの中開催されました。
能代の花火大会は全て座席指定で無料観覧席はありません。ですので事前にネット予約でチケットを購入するか、少し割高となる当日券が必要です。
それでも、大空高く打ちあがる花火は、遮るものさえ無ければどこからでも見る事が出来るので会場周辺や音楽なしの穴場で見る事が出来ます。
駐車場とシャトルバスと対岸の様子
さすがに朝から交通量が多く感じ、お昼ぐらいには国道などの大きな道路に渋滞が発生していました。この時の車移動は脇道が空いているので脇道異動で切り抜けます。
ちなみに午前中の会場付近の駐車場の様子です。
まだ、車の影がありません。会場付近の公園駐車場はキャンピングカーが集結していました。うらやましい限りです。これなら飲んで泊まれるので22時までの交通規制なんて関係ないですね。
特大ナイアガラがセットされていました。
能代市内に花火大会指定の駐車場も多くあり、それら付近を経由するシャトルバスも出ます。
特に能代駅周辺の指定駐車場(パンフレット、ホームページ参照)を利用して能代駅や東能代駅でシャトルバスに乗った方が、シャトルバスを利用する際にバスが空席の状態で乗ることが出来るので快適に会場までたどり着きました。
市内の途中から乗り込むとすでに能代駅である程度バスの座席は埋まるので、途中の停留所で待っていても人数が多くなってくると全員が乗ることはできないので、暑い中次のシャトルバスを待つことになっていました。
帰りもシャトルバスの台数が多いので常にバスが待機している状態で、ほかのイベントなどで見られる「シャトルバス待ち」にはならずに次から次とバスがやってきて並びます。また、交通規制の中、駅まで一気に移動できるので帰りの渋滞に巻き込まれずに済みました。
また、対岸では音楽は聞くことが出来ませんが、いいロケーションだと思いました。
川に写り込む花火もきれいだと思います。食べ物飲み物と蚊に刺されない様に準備すればここで楽しむことも出来ます。しかし、トイレや車はどうするのでしょうか?帰りの渋滞も心配です。やはりこの場所は地元の方有利ですね。
有料席
有料席の観覧料金も大事なスポンサー料金です。感動するような良い物を見せて頂けるので、感謝の意味を込めて払ってみた方が気分が良い。
という事で当日券を買い求めます。以下のプランを選ぶことが出来ます。
特別観覧席(会場中央後に組まれた1.5mぐらいの特設壇上で弁当付き)
¥27,000(前売¥25,000)広さ2.2m四方で6名まで
フレンド席(三尺玉に近い会場左側で会議テーブル付、4名まで)
¥13,000(前売¥12,000)
カップル席(会場右川寄りの杉丸太テーブル付のテーブル席、2名まで)
¥11,000(前売¥10,000)
マス席(会場中央の2.0m四方で6名まで)
¥11,000(前売¥10,000)
カメラマン席(特別観覧席まえの一列、1名パイプいす付き)
¥4,500(前売¥4,000)
いす席(会場の後ろ側でパイプいす付、1名)
¥2,500(前売¥2,700)
車いす席(いす席同様)
¥1,500(前売同様)
事前販売は6月末日で締め切られるので、やはり早めに情報収集して、5月中旬の販売日を把握する必要がある。来年はゴールデンウィークが過ぎたらもう花火モードになれるように心の準備をしておこう。
当日残っていたのは特別観覧席とマス席といす席のみで、他は「売り切れ御免」だったので、2人だけの為いす席を購入した。
すべて指定席になっているので、貰ったチケットに座席番号が書かれていて会場内では常にチケットを首からぶらせげている必要がある。
結局、完売にならなかったようで、見た目で2割程度は埋まらなかったのではないだろうか。
会場内のおすすめの場所
あくまでも個人的な考えだが、やはり三尺玉に最も近いテーブル席をネット予約するのが良さそうだ。またはそれぞれの最前列だろうか。しかし、最前列では通行人で視界を遮る事も考えられる。
強引な考えではあるが、当日のいす席で各ブロックの中央を狙うのも手かもしれない。なぜなら、多くの人が通路よりを選ぶので、ぽつりと中央部分が埋まっていないからだ。満席だと身動きが最もできにくい場所になってしまうが、一か八かの賭けに出るのも良いかもしれない。
なお、私の様に写真やビデオを撮る際には、通路をふさがない、カメラを頭より高く上げないという当たり前ではあるが周囲に迷惑がかからない様にする配慮が必要がある。そして、三脚は通路をふさがなければ使用してもよいのだが、そうするためには三脚を抱えるようにする必要がある。
だから、そのような場合マイクスタンドの様なこんな一脚が便利だと思った。
これは運台がビデオ用だが、運台を今の物と替えるなり、それ用の物を吟味して選択すればよいだろう。
能代の花火の良い所は会場内が全席指定な事。だから席取りの手間が省けるし、いざこざに巻き込まれることもない。何より大会まで自由時間を有効に使う事が出来る。
という事で、花火までの時間を贅沢に五能線リゾート列車の旅に使った。
その時の記事です。
波動が桁違いの三尺玉
1時間前の会場に着いた。柵の向こうに見えているのがいす席です。
花火大会は20万人とか言う人出で、出店も長蛇の列で何も買えそうがない。事前に準備した飲み物だけで花火が始まった。
三尺玉は2回上がるプログラムで、一回目は大会直後で二回目は後半で上がるようだ。先ずは一発目が上がる会場左側を注目する。
五能線「リゾートしらかみ」が鉄橋に差し掛かるタイミングで点火された。点火の威力もすごいかと思ったら他の花火と大きく違いはなく上がる。しかし、直径三尺、つまりおよそ90センチ、重量200kg以上の玉は地上600mを目指し、途中数発の小さな花火を置きながら息の長い打ち上げだ。ちょっと気が抜けてぼーっと見ていたら、普通より強い閃光のあと一気に花火がひろがった。
その数秒後、鼓膜を圧迫する「ドッカーん」という爆発音と、短くて強い波動を全身で受け止める。
経験したことのない時間差で何の事か理解できなかったが、それは、トトロが雨の雫に震え多様に、僕の目は大きく見開き、全身の毛が逆立つ様な感動に変わった。
そして特大の柳の様な花火は地上までゆっくりと届いていた。
演目は毎回フィナーレの様な華やかさがあり、1万5千発というのはこういう事らしい。
中でも新鮮だったのはスターマインを斜めに打ち上げ低い場所で花火を咲かせる打ち方や、水中花火も大きくて迫力があった。
また、おそらく客席側に向かって打ったと思われる(未確認)ちょっと近めに感じた花火もあり、立体的に空間を使っていて単調にならずに目を離さずにはいられない魅力たっぷりの花火だった。
大トリ1000mワイドスターマインに心震えた
最後の「1000mワイドスターマイン」という演目名にどういう事か理解できずにいたが、始まってすぐに、それは理解できた。
一気に打ちあがる横一列のスターマイン。その幅なんと1kmだ。目の前に広がる巨大スクリーンの花火ショーに会場のテンションも舞い上がる。次々と打ちあがるので、花火の明かりで照らされ打ち上げ会場が煙の中に見えるが、そこはさながら戦場の様だ。周りの「すごい、すごい」、「きれー」や拍手がやまない。
東北を代表する能代花火大会の大トリを1000mのスターマインが飾った。
渋滞を考えてかこれを見ずに途中で帰る人がいたように思うが、これを見ないと大損した同じ事。そして、最後は花火師の方々に光で感謝を伝えなくては無礼と言うもの。
それはさておき、花火師の方々、関係者の方々もお疲れ様でした。素敵な花火をありがとうございました。この時間の為に長期間準備に取り組んだ関係者の方々のことも忘れてはならない。
あっという間の1時間半だった。
以上、来年のチケット販売日をリマインダーセットした奥野路頼(@MitchiOkuno)でした。
どんとはれ