写真を始めた2年前の自分に向けて言っておく。失敗しないレンズ選びの考え方。買うのはこの3本!「標準ズーム」「高倍率ズーム」「超広角ズーム」だ。
なぜこのズームレンズを進めるのか
いつものニコン一眼レフでもDXフォーマットでの話です。センサーサイズの事がまだ分からないならば、下の記事を参考に
このセンサーサイズを理解していなければ、これから先を読み進めるのは危険である。しっかりと理解するように。わかったかな、2年前の自分よ(汗)。
標準ズームレンズ
これは18-55mmf3.5-5.6VRⅡの事である。
エントリー機のD3300やD5500のキットレンズとして付いているレンズで、超お得感のある人気のレンズだ。
だから、最初に買う一眼レフカメラはニコンの場合この標準レンズがキットになっているD3300かD5500を強く進める。
これか
これ。
後々、無駄なレンズの買い物が増えない選択になるだろう。
このレンズについては過去に記事も書いてきたので、それらを見てもらえればよいと思う。
記事でも書いてあるが、要約すると広角から中望遠の焦点距離とマクロレンズの特徴も持ち合わせている便利なズームだ。しかし僕は入門用の安いレンズと思い、その良さに気づかず、前に一度使わなくなったことがある。ふと思い立ち、再び使ってみるとその使いやすさに気づかされ、今ではカミさんの手放せない重宝な一本になっている。
高倍率ズームレンズ
これはダブルズームレンズキットを買ってしまったら無駄な出費となってしまうが、レンズ交換なしで広角から望遠まで使えるので、「レンズ交換すればことは足りる」という考えよりもはるかに快適だ。
実際、シチュエーションを考えてレンズを選択する事が多くなるので、焦点距離をそろえる考え方は危険だと思う。何でもかんでもダブルズームの2本で、となると持ち歩くことはできるが、使うレンズはその時付いているレンズを使う事になるからだ。
僕の場合も55-200mmのダブルズームキットで購入した事があるが、その時はその標準から望遠のレンズは、結局ほどんど使わずに18-300mmスーパーズームレンズの下取りに出してしまった。もちろん腕が悪のも原因の大半かもしれないが、このレンズで撮った写真を見てもどこかもっさりした印象だった。臨場感が伝わってこないというのか、使っていてつまらないのだ。
また、今では何とかイメージを沸かせてそのイメージに合うレンズを用意して撮影に向かうことが出来る様になったが、写真を撮り始めた頃は、撮りたいものが分かっていないので、用意するレンズが事前に分からなかった。
たくさん荷物を持てる、あるいは、持つ気力があるのであれば良いが、何が撮れるか分からないけど、とりあえず写真を撮りに出かけようかな、という場合にはやはりレンズ一本で広角から望遠まで撮れるレンズの方が都合が良い。あくまでも焦点距離での話だが。
そして、高倍率ズームの代表的な2本がこれ。
DXフォーマット初のナノクリで最新の16-80mmとかバランスの良い18-140mmも魅力はあるが、自分の良く使う焦点距離やシチュエーションなどが分かってから、後から追加で構わないだろう。
注意するのは、フィルター径が違う事で、僕の判断基準の一つでもあるが、フィルタ―径は77mmが使いまわしが出来るという事。
だから、ちょっと高価にはなるが、18-300mmがおすすめだ。次に超広角レンズの話をするが、2つある超広角レンズはどちらもフィルター径は77mmだ。
他にも、出来の良いニコンのレンズは77mmになっている。
ちなみに今の自分の基本的なレンズ構成は
10-24mm
17-55mm
18-300mm(f3.5-5.6)
と、いずれもフィルター径が77mmなのだ。
持ち物も少なくなるし、付け間違う(持ち間違う)間違いもないので都合が良い。
もし仮に、大三元レンズと言われるレンズに手を出したとしても全て77mmなので無駄な買い物や、荷物が増える事もない。
超広角レンズ
そして、今はまっているレンズが超広角レンズの10-24mmだ
中古で購入したが、なぜ中古にしたかというといずれステップアップしてフルサイズに移行するかもしれないと思ったから、ボロボロになるまで使ってやろうと考えたからだ。
よくレンズは資産とか聞くが、ぼくはボロボロになるまで使い込んで自分の腕を資産にした方が魅力的だと思っている。
もしも写真がうまくなったら、フルサイズに移行しても逆に無駄な買い物にならないので経済的だろうとも思う。
高価なレンズを生かせる事が出来る方が、経済的だし僕にはその方が価値観が高い。見せかけで持ち歩きたいとか、道具に頼るというのも無くはないが・・・。
ニコンでは超広角レンズが2本あるが、10-24mmをすすめる。理由はこの記事を参考にしてくれ。
特徴
パースの効いた画になるのは当たり前だが、空の青さをきっちり表現してくれるのでC-PLフィルター(偏光フィルター)いらずのレンズという認識で使っている。最初はその特性が分からずに空の青さを出したいからと言ってC-PLフィルターを付けていたが、出てきた写真の空が嘘の様な濃い青さでしかもムラになっていた事に気づき、今では水面の反射を撮るぐらいの時にしか使わなくなった。
そして、超広角レンズというと、風景写真専用と思いがちだが、最接近距離が22㎝とグッと近くに寄る事が出来るので、人を撮ってもペットや花などを撮っても面白い写真に出来上がる。近寄れるという事は大きなボケも期待できる。
今最もお気に入りのレンズだ。
マクロ、超望遠、単焦点、魚眼
最初のレンズとしてマクロを入れたいところだが、ニコンの18-55mmVRⅡは優秀なレンズで、マクロもある程度カバーできるので、ここはしっかり方向性が決まってからで構わないと思う。
たくさんの写真を撮ってくると、だんだん興味のある分野が分かってくるので、撮るジャンルが決まってくる。そこで、次にマクロや超望遠といった個性のあるレンズを購入すれば良いと思う。
他のレンズも同じことが言えるが、先に書いた基本の3本を使って撮りまくっているとだんだん自分の撮りたいもの、興味があるもの、得意なものなどが決まってきて、おのずと次のレンズが見えてくる。これらのレンズは個性が強いので、それぞれに撮り方があるようだ。
標準の焦点距離の単焦点とマクロを検討しているなら、ちょっと前にこちらの記事にまとめてみたので参考にしてほしい。
以上、2年前の僕に言いたい「失敗しないレンズのそろえ方」を書いてみた奥野路頼でした。
どんとはれ