折角の3連休も雨が続いてどこにも行く気になれない気分ですが、個人的には紫陽花を撮るにはもってこいの天気です。待望の明るいDX単焦点レンズを持ちだしレンズテストを兼ねてお地蔵様の推し活に行ってきました。
Nikon Z50
NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
明るい・小さい・軽いはやっぱり正義
いきなりサブタイトルでレンズレビューの感想をまとめてみましたが、一番言いたい事、率直な意見がそれです。
その最初のレンズテストに選んだ場所は瀬戸内寂聴さんが納骨されているとか、紫陽花、お地蔵様などで有名な二戸市の天台寺に行ってきました。
私はピークデザインの6Lの小さなカメラバックにZ50とレンズ一式を詰め込み車を走らせました。
とても小さいのに意外と収納力があり、ダブルズームの2本を縦に入れ、MC50mm f/2.8を横に入れて緩衝材を敷いて、その上に最近機材トレードして購入したDX24mm f/1.7をZ50に付けた状態ですっぽり入ります。
もちろん予備のバッテリーや減光フィルターなどのアクセサリーも入れて。
山道といえば少々大げさですが、それと雨を考慮するとやはり機材は軽くて小さいほうが助かります。
撮影記
いつもは鳥居を過ぎて、細い町道の奥の砂利の駐車場に車を停めるのですが、小雨模様とは言え三連休そしてあじさい祭りの翌日という事もあり、車のすれ違いが厳しい細い道路への侵入は遠慮して、浄法寺塗の製造販売をしている滴生舎さんがある広い舗装の駐車場に停めてそこから歩いていきました。
雨に濡れた石畳の歩道は危険なほど滑りやすかった。
ちなみに、行きはこのまま鳥居まで歩道を歩いて行ったが、下りこそヤバいと思い帰りは車道の端を歩いて帰りました。
手水舎で清めます。
レンズテストなので基本的にf1.7の開放で撮っていきます。
24mmの広角レンズとはいえ、解放値1.7は流石にピンが浅い。少々うるさい背景を見事にぼかしきって主題を引き立ててくれます。
おもわず「これこれ」と納得し、フルサイズに匹敵するボケ量に撮影意欲が高まっていきした。
登坂開始!
ここまでも滑る石畳を歩いてきたので変な筋肉使った感じ(笑)
フルサイズの方がボケるはウソ
ここで話題作りに2枚の写真を撮ってみた。
1枚目
次にこちら
三脚を使わなず手持ちでパパッと撮ったので、撮影位置が違うとか構図が違うとかあり厳密な撮影比較にはならないが、上の写真が今回メインで撮影しているZ_DX24mmf/1.7で撮ったもの。
下がz7にパンケーキレンズの26mmf/2.8を取付て撮ったものです。
レンズの焦点距離はほぼ同じ。センサーサイズが違うので24mmのレンズで撮った写真は、36mmに換算されて見ての通り画角が全く違います。
また、別の話になるが、私の写活リハビリを兼ねて復習しておくと「フルサイズに比べて、APS-Cやそれより小さいセンサーサイズはボケが少ない」は間違いで、「ボケ(被写界深度)はレンズで決まる」が正解。
もちろん、撮影距離に依存する為、同じ構図で撮ろうとするとフルサイズにつけたレンズの方が被写体に近付く為よりボケるが、同じレンズをフルサイズ機とDX機に付け替えただけの場合は光学的にボケが変わるわけはない。特にz7とz50のセンサー素子のピッチはほぼ同じなので尚更変わらない。
つまりはフルサイズのカメラのメニューにもあるけどもDXクロップで撮ったと同じ事なのだから。
有名なカメラマンがAPS-C機はボケにくいとか200mmは300mm換算になってよりボケるとか言っていたのが気になって、つい口説くなってしまった。
後でテストしてブログのネタにしよう。
それにしても、z7にパンケーキレンズのコンパクトなシステムもストレスフリーで楽しいぞ。
砂利の駐車場は
あいにくの雨模様でもそこそこの車が停まっています。
自分もその一人だが。
映えスポットあり
坂の途中に映えスポットがありました。
こういうのってどう撮るの?
さて、ここからラストスパートです。
砂利道から急な角度の石階段にかわっていくと、沿道からたくさんのお地蔵様が応援してくれます。
階段脇は苔むしたつるつるの丸い石がゴロゴロあるので足の踏ん張りがきかず、頑張って腕を伸ばし構図を決めました。こういった場面でも小さく軽いカメラだと腕がプルプルしないでシャッターを押すことが出来ます。
仁王門をくぐり受付でもお地蔵様が迎えてくださります。
ここでも使い勝手の良い画角と解放ボケで無駄な情報を排除して受け付けの雰囲気を撮影できました。
24mmのレンズはフルサイズ換算で36mmなので、旅行などのスナップやテーブルフォトなどにはとても使いやすい画角だと思います。
天台寺本堂に参拝して本堂左側には一列に並ぶお地蔵様。
その列の向かって左側から本堂裏の通路へ向かい散策します。
本堂裏はアイドルゾーン
青い紫陽花が咲きほこる小道でMC50mm f/2.8に付け替えトンボを撮りながら穏やかな気持ちで進んでいくと、いきなり個性強めのお地蔵さまが。
予想外のお姿にお地蔵様?と、ちょっと戸惑うが、多種多様な価値観の時代、私の感覚もアップデートしなくては。
トンボか止まっていたので、近づいたとたんに飛んでいってしまわない様に、静かに24mmに付け替え距離を詰めて一枚。
おしゃれな帽子のかぶりかた。
モデルなれしている。
ジュリーィーッ!(古)
トンボのアクセサリーがいい感じ。ピントはいまいち。本来もう少し絞ってお顔にもピントを入れたいところ。トンボが撮りたいからこれはこれで良いのだが趣旨からは外れている。
ここで、24mmに戻し撮影続行。
こちらにもモデル慣れしているお地蔵さん。
ポージングも笑顔も決まってる。
マイクロ(マクロ)レンズっぽい感じで撮ってみた。
ぜんぜんまだ寄れるけど、何を撮っているのか分から無くなるのでほどほどにしときました。
周囲15mとかの「老杉」
樹齢2500~3000年・・・果てしない。
そんな御神木すぎる杉の木をなんとかこのレンズで納めてみようとおもった。
中から普通サイズの杉が更生しているが、なんだか苗木にしか見えない。
ハートをまとうお地蔵様。
見せ方を知っている。
どうやら本堂裏の小道はアイドルゾーンらしい。
見過ごしているお地蔵さまもあると思うが本堂の周りを一通り散策したので駐車場へ戻ることにした。
石灯篭脇のたくさんの紫陽花に囲まれたこのお地蔵さまが、ここを象徴している様にみえた。
遠くのお地蔵さまが気になり望遠ズームに付け替え一枚。
奥の方へ続く白い紫陽花が星空の様にも見える。
「ご安全に」と、帰り道の無事を願っているように見えたのでより一層の安全運転を心がけて帰ろうと思った。
まとめ
小雨が降ったりやんだりだったが、時々日が差す時もあり、小さな機材でまとめたので撮影はおおむね快適だった。蚊にも刺されずにも済んだし。
ただ、雨の石畳は良く滑る。
そしてレンズレビューは、待ちに待ったDX単焦点レンズは小さくて軽くて明るいので良くボケる、楽しいレンズだ。
注意する点は明るいレンズゆえの弱点でもある最大絞りがF11と明るいので、今日みたいに暗い日は問題ないが、例えば太陽がさんさんと降り注ぐ浜辺での撮影や、その様な明るさの中ボケを取り入れたい場合は減光フィルターが必須。
z50はのシャッタースピードは1/4000だし、最低ISO感度も100なのでカメラの設定ではごまかしきれない。
フィルター径は46mmなのでキットレンズの標準ズームや、なんとMC50mmf/2.8と同じな所も使いまわしがきくので良いポイント。
レンズフードは独特の形で、花型と違いカバンからの出し入れで引っかかりにくく、またレンズ保護や遮光の観点から考えても効果が高そうだ。
ただ、レンズ長が長くなるので私は望遠レンズ以外は基本どのレンズフードも持ち歩きさえしない。逆光マニアの私には正に無用の長物で、大概のハレ切りは手などで済ませてしまうから。
軽い、小さいにフォーカスした話をすると、以前、持っていくレンズを出来るだけ少なくしようと高倍率のレンズを持って歩いていた時期があるが、ちょっとしたスナップで一枚撮ろうとした時に、どう見ても望遠レンズを付けたカメラにしか見えず、街中では「盗撮してる人」とか思われてるかも、と人目が気になって取りにくいし、レンズを振り回す感じがスナップを撮る時の軽快さに欠けて撮っていてつまらないし、重いし、デカイので早々に売っぱらた経緯がある。
たしかにレンズを数本持つとカバンはその分かさばるし重くなる。
しかし、カメラに取り付けて写真を撮る行為はとても軽快で、シャッターを押す、ファインダーを覗くといった動作自体が楽しくなる。
Fマウント時代は大三元レンズを全て持っていたが、Zマウントにしてからは70-200のみの1本だけだ。予算と写欲も関係するが、目的がはっきりしていれば無駄に大三元である必要は無いと感じている。写真を撮る楽しさを考えると、単焦点が面白いと今の私は思っている。
とは言え、VRの効きのすごさ、オートフォーカスの速さ、正確さ、解像感など逆にコスパは良いと思うので、くれるなら貰ってやっても良いよ。
本日の主な機材
NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
NIKKOR Z 26mm f/2.8
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
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