きれいな景色をもとめ、朝霧のなか早朝のドライブで始まった休日。春に大勢の観光客でにぎわった七ツ田の弘法桜は花が実を結んでいた。
早い時間で家を出発したので、往復500kmぐらいのドライブは可能と、恒例の「車内会議」が始まる。
決定したのは山形県。
理由は行列のできるおそば屋さんなので過去数回諦めた経緯があり、今から出発すれば開店前に到着する予定なので、今がチャンスとばかり一路山形県へ向けアクセルを踏み週末弾丸ドライブが始まった。
一寸亭は「いっすんてい」じゃないよ「ちょっとてい」だよ
と、いう訳で山形県に到着。今回も「湯田I.C~湯沢I.C」だけ高速道路利用のお財布に優しいルートで行ってきました。
このルートの距離や料金等の詳細は
「板そばを求めて念願の山形県「あらきそば」へ日帰りドライブ!」
の記事最後の方で書いてあるので参考にしてみてください。
開店20分前の到着。が、しかしすでにお店の前には行列が!
先頭で並んでいる人は何時に来たのだろう。
さらに、他県ナンバーの(私含め)車やバイクが続々と駐車場へなだれ込みます。
またしても他のそば屋へ予定変更か。
しかし、今日以上の条件は平日来るしかないので、それはリタイヤ後じゃないと無理だから意を決して並ぶことにした。
開店とともに店内に客が吸い込まれます。並んでいた人の半分以上は第一班として店内に入れたようです。私は名簿に名前を書いて待ちます。
15分ぐらいで名前を呼ばれたので店内へ入れました。この辺はテンポよく次々と客をさばいていますので、ストレスを感じることはありません。
注文もこれまた、テンポよく確実にこなして順番にこちらに向かっているのが分かるので、「すいませ~ん」などと呼んだり、テーブルの呼び出しボタンを押すことは無い。
あっという間に20人ほどの小部屋(何部屋かあるうちの一部屋)の注文が終わった。
と、思ったら最初の客の注文がワゴンに乗せられ運ばれてきた。
はや!
注文の仕組みが確立されているようで、淡々と業務をこなしている様子に感心させられ、行列店によくある店員がテンパることは見られないので、こちらがストレスを感じることは全くない。サバサバとしたおだやかな時間が流れていくのが印象的だった。
そして私たちの注文の品が運ばれてきました。
肉そば
以前他で食べた肉そばとの比較ですが、ここのは澄んだスープで油もあっさりして冷えています。
他店では「盛岡じゃじゃ麺」のように「慣れるとおいしく感じる系」かもしれないが、ギトギトぬるめの油そばを口にすることがある。
しかし、こちらの肉そばは鶏出汁さっぱり系の肉そばで、汁をすすると蕎麦に合うようにしょっぱめだが、これをスープで割ったイメージを膨らませ想像してみると、これなら中華そば(妄想中華そば)にも期待が持てる。
次に王道の板そばです。
板そばは3人前程度ですが、麺の少ない「小板そば」を注文しました。
板そばは複数人でシェアして食べるそばの様です。
初めて板そばを食べた「いろは分店」さんで教わりました。余談ですがその時も「一寸亭」さんの行列にビビリ、ここへ逃げこみ?それ以来「板そば」が好きになったきっかけのお店です。
山形の蕎麦全体に言えるのが風味の強さだと感じているのですが、やはり「一寸亭」さんの蕎麦もしっかりした歯ごたえと強い風味をかんじます。ただ、山形市内の「そば処 庄司屋」さんで食べた時も同様に感じたのですが、板そばは「すのこ」に乗らず、板の上に直に乗っている方がより風味を強く感じると思っているので、「いろは分店」さんの方が好きです。
この辺は好みの問題ですので、批判ではありません。
ネーミングのイメージでの感覚で「もりそば」と言われれば、「一寸亭」さん「庄司屋」さんも、蕎麦の風味がしっかり出ていて、流石といえる水切り具合で食べやすくちょうど良い絶品です。
サイドメニュー?で「まかない飯」と「ハーフカツ丼」です。
肉そばの、ただ飲むには少々しょっぱいすっきりしたスープと、卵黄がご飯に絡む事によりまろやかになり、さらさらとお茶漬けのようにして口に掻き込まれます。
ご飯に掛かった薄いカレー味が効いていて、蕎麦である程度膨らんだはずなのに、ギアが変わるように食欲が湧いてきます。お子様からご年配までガッツリいけます。
紅ショウガが良い。
ごちそうさまでした。
驚いたのは店内に入ってから、40分ほどで私たちが食べていた小部屋のお客さんは全員退席していた事。この後は、この小部屋にどんどん次の客が入ってくるのだろう。意外と回転率が良いので、私の様に行列にめげていると損をしますよ。並んでもそんなに待つことは無いと思うので、是非並んで有名店の蕎麦をごちそうになってみてはいかがでしょうか。
どんとはれ。
ドライブは続きます。
地図
営業時間/平日 : 11:00~15:00 17:00~19:00
土日、祝日 : 11:00~18:30(ラストオーダー)売り切れ次第閉店
定休日 : 水曜日