いよいよ「赤ベコ」を手中に納める日がやってきた。と、この日「赤べこ」で盛り上がっているのは僕ぐらいなものだろう。向かった先はもちろん会津地方。以前から行ってみたかった大内宿に目標を定めて車を走らせた。
赤ベコ買いに大内宿へ
大内宿は超有名な観光地です。ですので、ここはいつもの早めの行動をする必要があります。
大内宿が混雑し始めるのを10時頃と推測し、観光時間もいれて9時ごろには大内宿に着きたい。そこで、仙台から大内宿までのおよそ3時間ぐらいを引いて、6時ごろの出発。
前日の仙台オクトーバーフェストで、心も体も充電完了。万全な体制で、まだ道路の空いている仙台を後にした。
東北自動車道を南下して、郡山南I.Cで高速道路を降り一般道を西へ進む。
途中、ヘアピンの続く峠道を通るが、このルートがもっとも早くて距離も短いとGoogleナビは教えてくれる。
しかし、覚悟はしていたが天気がどうも怪しい。
NIKON D500 (31mm, f/8, 1/800 sec, ISO100)
少しの望みをもって大内宿へ車を進める。
会津鉄道とほぼ並行して走る道路は混雑するようだったので、郡山南I.Cからのこのルートは、予想通り渋滞もなく走れて、一番近くの駐車場へ車を停めることが出来た。
後払いの駐車料金は¥300円で時間無制限の様だ。係りの人から「行ってらっしゃい」と声をかけられ、いよいよ念願の大内宿に足を踏み入れる。
そこは、タイムスリップしたような景色だった。
NIKON D500 (70mm, f/8, 1/100 sec, ISO100)
とりあえず、混雑する前にあの有名な場所から一枚写真に納めなくてはと、奥へ進む。
その途中、僕の目に飛び込んできたのは艶やかで真っ赤な「赤ベコ」。
ついにご対面だ。
NIKON D500 (38mm, f/5.6, 1/40 sec, ISO100)あるある、いっぱいある。あちらの店にもこちらの店にもある。
ワクワクしながら見晴らし台に向かった。
石の階段を登り、呼吸を整えて一枚シャッターを切る。
NIKON D500 (80mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)
このとおり、人はまだ少ない。でも、ここから小さく見える駐車場には、すでに大型バスが留まっているのが見えた。この人達がバスから降りれば、一気に観光地は活気づく。
見晴らし台を降りて、いよいよ大内宿観光を満喫だ。とりあえず先ほど目星を付けていた「赤ベコ」を買った。
次は、大内宿といったらネギ一本で蕎麦を食べる「ねぎ蕎麦」が有名だ。
お邪魔したのは「三澤屋」さん。
NIKON D500 (18mm, f/2.8, 1/320 sec, ISO100)
立派な梁と、火の入った囲炉裏では川魚が焼かれていて、なんとも言えない落ち着いた雰囲気です。
しかも、客席は全て囲炉裏の席です。
まずは、「高遠(たかとお)そば」を注文です。
NIKON D500 (16mm, f/6.3, 1/13 sec, ISO100)
そして、「水そば」もそそられたのでこちらも頂きます。ボリュームがすごいと思いいていたら、そばの下にゴロゴロ氷が敷いてあります。
2つの蕎麦猪口(そばちょこ)に辛み大根のしぼり汁が入っているので、好みの量のつゆを入れ、それぞれの猪口に薬味のくるみと大根を入れて違う味を楽しみます。
特にこの水そばは、蕎麦のみずみずしさが増し清涼感があり気に入りました。
薬味は大根が好みです。岩手では暮坪かぶという辛みの強いかぶがありますが、そこまでの辛さではありません。
辛いのはむしろ箸代わりにしている「曲がりネギ」です。
「曲がりネギ」は甘みがあると思いこんでいるので、アホみたいにガブリといったから涙が出てきました。当たり前ですね。
NIKON D500 (50mm, f/3.5, 1/20 sec, ISO110)蕎麦は細めです。ですからツルツルしたネギでも絡まってくれるんので、何とかすくう事が出来ます。
しかし、それも最初のうちだけです。食べにくいので体験だけさせてもらい、直ぐに割りばしに替えて、残りをおいしく頂きました。
NIKON D500 (46mm, f/4.5, 1/250 sec, ISO100)
残りの時間を他のお店とかで楽しんだりお土産を買ったり写真撮ったりし、念願の大内宿を満喫しつつ、おのずと紅葉の大内宿に期待と妄想は膨らみます。
名残惜しいですが駐車場で¥300円を払い、次の目的地である会津の街に繰り出しました。
本日のカメラとレンズ
遠景から近景までそつなく十分にこなしてくれるレンズ。外に出たらこのズームレンズの焦点距離は万能だ。晴れていればナノクリスタル処理されているので、もっと実力を発揮できたと思う。
ここ大内宿で、やっと「赤べこ」を手に入れて何か欠けていたものを手にした様な、穴が塞がった様な気分です。
以上、「自分探しの旅」の途中の奥野路頼(@MitchiOkuno)でした。
どんとはれ。