角館に伝わる伝統行事「火振りかまくら」無病息災を願って

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秋田県仙北市角館で小正月行事として行われる「火振りかまくら」。

一年の無病息災を願って火のついた俵を振り回すと、そこに現れた勇壮な姿と雪夜に浮かぶ火の輪が神々しい世界へ誘う。

 

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季節外れの雨の中行われた「火振りかまくら」

 

 

東北魂を心底感じた心揺さぶられる行事でした。

まだ明るい夕方に会場の河川敷駐車場についた。

 

あいにくの雨のせいか、会場に隣接している駐車場はまだ8割程度の混み具合だ。

更に建物を挟んだすぐ奥の駐車場は、ガラガラだった。

 

いつもはすごい数の車がいるに違いないと推測するが、なにせ季節外れの雨。

私も、初めての「火ぶりかまくら」を楽しみにしていたが、行くかどうか迷ったぐらいの雨。

 

 

「喫茶ねずねこ」さんでホット一休み

まだ「火ぶり」が始まるには時間があるので車で待機するより、温かい物を口にしてゆっくりしたかったので、近くのお店でコーヒーを頂く事にした。

 

立ち寄ったのは「喫茶ねずねこ」さん。

 

以前から気になっていたアンティークな雰囲気で芸術性が高いお店と拝見しており、野暮なおっさんが立ち入るには気が引けていたお店です。

 

雨の為あまり遠くに歩いていきたくはないので勇気を出してお店の戸を開けた。

 

決して広くはない店内には単に「ねこグッズ」というにはちょっと語弊があるアンティークな商品が陳列され、他にも大正、昭和を感じさせる小物がいっぱいです。

 

その中でも部屋の隅の蓄音機が気に入りました。

また、武家屋敷恒例の着物も貸してもらえるようです。

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頂いたコーヒーの器がこれまた凝っている。

nezuneko

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もともと喫茶店世代のせいなのか、野暮なおっさんでも居心地が良いお店でした。

 

 

小さい子供も勇敢に

会場につくと、すでに火が灯されていて間もなく火振りが始まるようです。

会場周囲には10店ぐらいの出店があり、私の胃袋を安心させてくれます。

 

会場では参加者を募るアナウンスがされ、参加者は簡単なレクチャーを受けて参加するようです。

 

そうこうしていると「火ぶり」が始まりました。

手持ち撮影で恐縮ですが、画像アップします。

大感動しました。

 

小さな子供も勇敢に挑んでいます。

カッケー!

hiburi

E-M10MarkII (25mm, f/4.6, 1/25 sec, ISO800)

周りでは「がんばれ、がんばれー」と声援があります。

 

こんな感じで火のついた俵を振り回します。

 

kakunodate

NIKON D7200 (44mm, f/4.5, 1/400 sec, ISO1600)

 

 

すると、

火振りかまくら NIKON D7200 (24mm, f/16, 2 sec, ISO100)

のぉぉぉぉぉー。

 

 

だだっ、だいじょうぶぅ。

kakunodate

NIKON D7200 (22mm, f/16, 2 sec, ISO100)

髪焼ける〜〜!

本当に大丈夫?

 

火振りかまくら NIKON D7200 (23mm, f/13, 2 sec, ISO160)

もはや事故。

時々、背中に炎の俵が付いて見ているこっちがヒヤヒヤします。

 

kakunodate

NIKON D7200 (17mm, f/16, 2 sec, ISO100)

炎のフラフープ。

 

そして神が降りてきます。

火龍を操る少女 NIKON D7200 (44mm, f/16, 1.6 sec, ISO160)

炎の龍」が舞い降りた!

長時間露出しただけの加工なしですよ。そもそも加工する知識がない。

 

 

参加自由

インタビューを受けていた人の中には徳島県から来たという人や、外国の方、女性も飛び入り参加しています。

着ている服が化繊だと燃えて危ないからか、綿の「はっぴ」と髪を守るためなのか頭に手ぬぐいを巻いて参加するようです。

次の機会があれば参加したいなとちょっとだけ思いました。

 

 

暖かい食事もありますよ。

会場の周囲ではそばやカレーうどん、いのしし鍋など暖かい食べ物の多数出店さてれいます。

お振る舞いの「おしるこ」ありがとう。

 

寒い時は甘くて暖かいものが身にしみるよね。

地元、角館高校さん定時制の学生のお振る舞いだったでしょうか。

 

ごちそうさまでした。

 

しおりも添えていただき、使わせていただきます。

siori

E-M10MarkII (26mm, f/4.8, 1/2.5 sec, ISO200)

 

いのしし鍋を頂いたテントでは黒く干上がった干し柿のようなものがありました。

 

お店の人に聞いたら「いのししの胃」を干したものだそうです。

胃薬として珍重されていて「すごく苦いよ〜」と言っていました。

 

秋田県といえばマタギを連想するのだがマタギの知恵と関係があるのかな?

 

しかし、今年は異常気象でこの時期に雨とは・・・。

雪の中の「火振りが良かったな〜」

未練が残ったので来年またきます。

 

どんとはれ。

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