前編は花火大会前の行き当たりばったりの経緯で、後編は高感度が売りのNikonD500を使って、はじめての花火写真を撮影した、その時の設定と簡単に編集方法をまとめてみました。
ちなみに今週末も「十和田湖湖水まつり」で花火大会があります!
夕暮れの奥入瀬渓流と花火大会
先ずは、前回の記事の通り7月に見ごろとなる花菖蒲と紫陽花の写真を撮りに、十和田市にある「鯉艸郷」さんへお邪魔した。その帰りの事。
東北で最初の花火大会だと思うが、十和田湖湖水花火大会が7/16、17にあるという情報はつかんでいた。去年それに来て寒い思いをした記憶がある。何せここは海抜400メートルの山の上に出来た湖の畔だから。
来週の予定はまだ決めていないが、色々夏祭りが各地で開催されるようなので楽しみな週末である。
「道の駅とわだ」にて
という事で、八戸経由でうまい物でも食べて帰るか、などと名ナビゲータ―のカミさんと相談してとりあえず「道の駅とわだ」で休憩タイム。
そこで見つけた一枚のポスター、いや2枚のポスター。どちらも「十和田湖花火」と書いてあり、日付が違っていた。一枚は7/9(当日)、もう一枚は情報を把握している7/16(土)、7/17(日)と書いてある。
ミスプリントか、去年のポスターがまだ貼ってあるのかと、いろいろ考えたが、細かい違いを見つけ、今日の花火大会は「十和田八幡平国立公園指定80周年記念」のイベントらしい。ややこしいが、やっぱり今日花火大会がある!
との結論で十和田湖へ取り舵一杯、いざ出発~っ!
途中、奥入瀬の道の駅では「地ビール」の文字に誘惑されたが、そこは誘惑から逃げるように早々に立ち去り奥入瀬渓流に入る。
そして、ここを素通りするわけにはいかない。雨の為か水量が多くなっていた奥入瀬渓流の「銚子大滝」で一枚。
夕暮れの光芒が斜めに差し込み、いつもより多い滝のしぶきに反射して、とてもきれいな瞬間があったが、セッティング途中で太陽が雲に隠れてしまったようだ。でも、水量が多いせいか、滝が薄く青み掛かっていてきれいだった。
しかも、この写真(下)を少し調整したら、海外の写真投稿サイト「500PX」で96パルス以上をたたき出すことが出来た。
ほとんどが80パルス台の僕にとっては、夢のような数字を予定外の行動で手に入れた。これだから無計画ドライブはやめられない。
NIKON D500 (17mm, f/16, 1/1.3 sec, ISO50)
(ND8フィルターで減光)
ちなみに500PXとはこういうサイトです。英語のサイトですので、僕の人生で取りこぼしてきた英語の勉強にもなるので時々投稿しています。著名な世界的フォトグラファーが多く投稿しているので、とても勉強になります(という割に僕の写真は・・・)。僕の様な素人が挑むには少々ハードルが高いようにも思いますが、このサイトの引き込まれるような写真を見ているだけでも楽しいです。
この500PX写真はこちら
奥入瀬渓流から移動し、十和田湖に出たら湖面にスポットライトを照らすような光を見つけ一枚。
NIKON D500 (55mm, f/4.5, 1/1600 sec, ISO100)
(トリミングあり)
こんな写真を撮りながら会場駐車場へ向かいました。
カメラのセッティング
駐車場のポイント
会場の近くに行くと「おばちゃん」に交通誘導されるように駐車場へ誘われるが、そこはちょっと遠いのでさらに進み、もっとも会場に近いバス乗り場の駐車場へ向かう。
すると案の定多くの車は手前の駐車場で捕まっていた様で、そこはガラガラだ。1台500円の前払い料金を払い車を停めて、会場の席取を完了させ花火を待つ。
花火を撮る時の設定はこうだ。
WB:太陽光(好みの設定で)
ISO感度:100(冒頭でD500は好感度が売り、とか言ってもISO100でOKです。)
F値:F13を中心に適せん変更
SS:花火の演目に合わせて数秒か、「Bulb」(解放)でタイミングよく長時間露出する(レリーズがあればなお良い)
レンズ:標準ズームレンズ
とりあえず標準ズームを準備して、収まればOKという感じ。今回は大きくても1尺玉という事で、17-55mmで収まったのでそのままで撮影したが、どでかい花火は収まらない事があるかもしれない。
また、アップで撮りたい場合もあると思うが、その辺はセンスで選択すればよいと思った。僕は未熟なので、そんな冒険は出来ないが、いずれ望遠で狙ってみたいとも思っている。
そして、もちろん三脚は必要だ。
ピント合わせがミソになるが、これはマニュアルAFにする必要がある。シャッターボタン半押しAFだと、その都度ピントがずれるので絶対やってはいけないし、撮影不可能である。
暗闇でのピント合わせは、星の撮影を経験しているので、それに比べたら楽勝だ。VRもOff、と言っても今日のレンズにはVR自体がない。ただ、F2.8の通しレンズで使い勝手が良く、常用レンズになっているお気に入りのレンズだ。
また、長時間ノイズ除去をONのすると、次の写真を撮るまでノイズ処理の為時間がかかるのでOFF。
あとは、カメラの水平を合わせて打ち上げを待つだけだ。
で、初めての花火写真が下だ。
トリミングもあり焦点距離は参考にならないが、設定が分かる様にしておいたのでSSとF値は参考に(なれば良いが…)。
先ずは、まだ明るさが残る空に打ちあがった花火
NIKON D500 (30mm, f/11, 8 sec, ISO100)
クリックして大きくすると分かるのだが、船の上で花火を見る事も出来る。おそらく安全の為にも風上に陣取るので、煙の影響が少なくきれいに見る事が出来るのではないか。
NIKON D500 (19mm, f/10, 8 sec, ISO100)
タイミングよく上がると一発でいい感じ
NIKON D500 (17mm, f/11, 6 sec, ISO100)
重なり過ぎると汚くなるので良いころ合いを見てシャッタースピードを決める
NIKON D500 (17mm, f/9, 11 sec, ISO100)
トリミングでアップにしてみた
NIKON D500 (20mm, f/9, 5 sec, ISO100)
欲張っていると、この様に悲惨な事になる。この時はフィナーレでやめ時が分からなくなっていた(泣)。
NIKON D500 (17mm, f/9, 13 sec, ISO100)
そして、帰ってから比較明合成をしてみる。これは一枚目の様な一発づつの写真を重ね合わせたものだ。カメラ本体でも出来ます。
これも、重ねすぎると大惨事になるので、いい塩梅で。
今週の7/16、17の両日は本家「十和田湖湖水まつり」の名目で花火が打ちあがります。去年は今回同様に音楽とコラボした花火大会で、水中花火もあり盛上がりました。
Ligtroom講座もやると言って、出歩いて食べ歩いてばかりで書いていないので、次回はこれを題材に比較明合成記事を書いてみたいと思います。
以上、本日もワンアップした奥野 路頼(@MitchiOkuno)でした。
どんとはれ