iMac5Kは説明するまでもなくRetinaディスプレイなので、その27インチの大画面に映し出される壁紙などの優れた写真は、まるで窓の外にその景色が見えているかの様な透明感があります。
でも広色域ディスプレイと比較したら、どうなのかな…と思い、確認してみました。
AppleRGB色域 VS AdobeRGB色域
似たようなスペルでごちゃごちゃしますが、iMac5Kの色域は、Apple製品なのでAppleRGBという独自の色域で表現され、AdobeRGB色域を持つBenQ カラーマネージメントモニター ディスプレイSW2700PT 27インチ/WQHD/IPS/Adobe RGBと比較したら、色域は狭いはず。
先ずは、AppleRGBとはどれぐらいの色域なのか比較してみます。
広色域のAdobeRGB色域(黒線に○)と一般的なsRGB色域(黒線に*)と、AppleRGB色域の比較図を添付してみました。
AppleRGB色域はsRGBより、青を支点に少し緑側にずれて、色域の広さ(三角形の面積)はsRGBとあまり変わらないようですが、広色域のAdobeRGB色域には到底及びません。
しかし、iMacはこのAppleRGB色域だと思っていたのですが、普段使っていてBenQモニターと同じ傾向の色に見えているので、もしかしたら、違うんじゃないかと思い実際のiMac5Kのキャリブレーション後の色域を調べてみました。
それがこちらです。
薄紫の線がiMac5Kの色域です。
AdobeRGBと遜色のない色域の広さになり、青の位置は変わりないですが「赤」、「緑」とも色域は広がっていて、赤の色域はAdobeRGBより広いので「赤」の表現が得意の様です。
これには驚きと同時に、「やはり」という確信が持てました。
次にAdobeRGB色域を表現できるカラーマネージメントモニターのSW2700PTのキャリブレーション後の色域(水色線に☆)です。
AdobeRGB色域よりほんの少し色域が広い様です。
以前、同様の事をした時はもう少し狭かったように記憶しています。
といいますか、カタログにはAdobeRGB色域99%のはずなので、どこかが欠けていると
思うのですが…。
前回と今回の違いは、キャリブレーションに使ったソフトが違うのでそれが影響しているのでしょうか。
ちなみに、前回はX-rite エックスライト ディスプレイキャリブレーションツール i1Display Pro アイワン・ディスプレイプロの純正キャリブレーションソフトで、今回はBenQの純正キャリブレーションソフトを使ってみました。
キャリブレーションに興味がある方はこの記事も後で読んでみてください。
LUT曲線もi1-proの純正ソフトを使うと白が飽和しやすいようで、うまくキャリブレーションしてくれる確率が低かったように記憶しています。
でも、流石にBenQの純正キャリブレーションソフトを使うと、キャリブレーションの時間はi1-proの4~5倍かかりますが、ビシッと「R・G・B」すべてが0から256まできれいな線になります。
その差かもしれません。
最後に、本題のiMac5KとSW2700PTの比較図を添付します。
その差は、わずかに緑色の表現力に差が出ています。
しかし、このレベルの領域は、WEBでは見る事が出来ない色域ですので、あくまで自分の趣味の範囲での差という事になり、気にするレベルではありませんね。
しかも、iMac5Kはその名の通り「5K」ですので、5,120 x 2,880ピクセルもの解像度です。
BenQのSW2700PTはiMac5Kと同じ27インチで2560×1440なので、その差が透明感のある写真の差に出ているのでしょう。
ちなみに一般的な24インチ前後のワイド液晶は1920×1080ですので、BenQも高解像度ではあります。
やはりiMac5Kは優秀なクリエイター向けパソコンであることがわかり、ホッとしている奥野路頼でした。
どんとはれ
コメント
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