「TOHOKU EMOTION」予約が無理なら リゾートうみねこ号 で疑似体験

リゾートうみねこ号 展望デッキより

かねてから気になっていた「東北レストラン鉄道 TOHOKU EMOTION」号に乗ってみたいと検索するも、どうやらツアーに申し込まないと乗れないようです。

そこで、考えた。

リゾート列車「うみねこ号」があるじゃないか。

 

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リゾート列車うみねこ号で疑似体験

「東北レストラン鉄道 TOHOKU EMOTION」号 とは、青森県のJR八戸駅から岩手県のJR久慈駅間を走るリゾート列車です。

 

ライブキッチンの車両では、選ばれた一流のシェフが料理を作り、その作り立ての絶品をオープンダイニング車両の大きな車窓を流れる陸中海岸を望みながら味わえるという、超贅沢列車です。

 

イタリアの石積レストランをイメージしたという、白地にレンガ模様の入った列車で、テレビや雑誌、広告などで見たことはあるのですが、鉄道に詳しくない僕は、三陸鉄道にあるコタツ列車やクラシック列車のデザインが違うバージョンだと思い込んでいました。

 

そんな程度の知識なので、今年中に乗ってやろうと予約サイトを検索しましたが、旅行会社のツアーサイトからじゃないと予約できない事を知りました。
クラブツーリズム 鉄道の旅


関東や関西発になるので最低でも5,6万円はするのです(でも旅行内容が豪華)。

 

もちろん、わざわざ東京に行くのもばかげているので「TOHOKU EMOTION」号は、あきらめます。

 

しかし、たまには列車の旅もしたいし、気持ちはもう三陸海岸に行っているので、代替え案として同じ区間を走る「リゾート列車うみねこ号」で疑似体験をする事にし、JR八戸駅に向かいました。

 

グーグルマップで盛岡I.Cからの移動時間を見ると、およそ1時間30分で着いちゃいます。

 

ちなみに新幹線だと盛岡駅~八戸駅間は最速27分です。

ハヤッ!

 

立ち席で乗れば安く済むし、立っていても30分です。

 

今回は、リゾート列車以外にも車で行きたいところがあるので、高速道路を利用しました。

 

八戸駅にて

八戸駅周辺の駐車料金は、一日の上限が700円~1,000円ぐらいです。

 

せっかくB-1ブランプリ発祥の地、八戸市に来たので王者「せんべい汁」は食べておかなくてはなりません。

 

手軽に駅前横丁でいただきます。

・八戸せんべい汁(シャモロック)

 

せんべい汁

・八戸せんべい汁(八戸沖サバ)

 

家では比内地鶏の出汁のせんべい汁を食べているので、シャモロックはそれと似た感じの鶏出汁の効いた王道の味でおいしくいただきました。

 

鶏肉にもパンチがあります。

 

ハマったのはサバのせんべい汁です。

 

サバの出汁がガツンと効いて、焼いた切り身も入っています。

 

あとを引く味はサバの方で癖になりそうです。

 

そして、ここで旅のお供に「イカせんべい」と「さきイカ」をゲット。

 

岩手だと、せんべいみたいな生地にイカが練りこまれ、イカの姿をイメージして焼いたのがイカせんべいですが、秋田、青森はイカの姿のままプレス機で焼いたのがイカせんべいです。

 

旨いんだ、これが。

 

 

小腹を満たし、時間になったのでホームに向かいます。

 

ホームにうみねこ号が入ってきました。

空の青さと同じで、リーぞーと列車って感じ出てますねぇ~。

 

この車両は3両編成で先頭と最後尾の海側のシートが1列で窓側に45度回転させることが出来ます。

 

中間の車両はボックス席です。

 

料金

進行方向の先頭車両は指定席になるので、みどりの窓口で座席の空きを確認し予約します。

 

乗車券は休日なので「あおもりホリデーパス」がおすすめです。

 

このパスは、八戸駅から久慈駅、目時駅、大湊駅、三厩駅、五所川原駅、弘前駅までの区間は乗り降り自由です。

 

つまり、ほぼ青森県内はどこへでも行くことが出来ます。

 

「ホリデーパスで」とか言わなくても、窓口の人が気を利かせてその乗車券を出してくれますが、ホリデーパスの事を事前に知っていたら、今回の行動範囲がちょっと変わったと思います。

 

次回はもっとリサーチして計画をねってまた来ようと思いました。

 

料金は¥2,470円で、久慈駅までの片道料金が¥1,320なので、往復を考えてもお得です。

 

これに指定券が片道¥520円かかります。

 

ちなみに、五能線のリゾート列車のように、全車両が予約制ではないので、2両目3両目は通学生徒や一般の利用客も普通に乗ってきます。

 

それでも八戸駅から20分ぐらい先にある鮫駅までで多くの人が下りるので、海岸線を見ながら走る頃には普通に海側に座ることが出来ると思います。

 

久慈行の座席に空きがなかったので、行は自由席ですが、戻りに空きがあり指定席が取れました。

 

ダイヤは次の通り。

往路 復路
12:22 八戸駅出発 15:01 久慈駅出発
14:06 久慈駅着 16:55 八戸駅着

 

往路

運よく、ボックス席の海側に座ることができました。

 

たぶん、学生さんたちは気を使って観光客ぽい人に海側に座らせたくて山側に座ってくれたのだと思います。

 

八戸の子はいい子たちです。

 

八戸市内を通過して鮫駅を過ぎると、うみねこ号の大きな車窓から、うみねこの繁殖地で有名な蕪島(かぶしま)がすぐに見えてきます。

蕪島

写真を撮るようになってからというもの、しょっちゅうお邪魔するようになりました。

 

せっかく津波の被害を逃れたのに、火事でお宮は消失です。

 

そこって感じ。

 

ここからはしばらく海岸線沿いに走ります。

 

そして目の前には、よだれものの絶景がテーブル狭しと広がります。

最&高!

 

列車の旅だから口にできる「おびーる様

絶景過ぎる。

 

先頭車両では種差海岸まで車内販売や歓迎の催し物があるようですが、自由席には車内販売はないので、駅の寿司屋さんで購入して乗り込みました。

 

レストラン列車TOHOKU EMOTIONに乗ったつもりで奮発しました。

 

こうゆう事だよね、EMOTION!

 

鯖棒寿司、うまし!

 

最高の景色と、おいしいお寿司、ほいで「おびーる」

 

贅沢すぎる。

 

ナイフやフォークもうまく使えないし庶民派の僕には、これぐらいでちょうどいいかな。

 

TOHOKU EMOTIONはセレブの旅行っぽいから、緊張して何を食べているのかわからない食事になりそうだし。

 

田んぼリフレクション、いただきました。

 

海岸線から離れたり近づいたりして変化のある景色を楽しめます。

 

次のメニューは、先ほど駅前横丁で買ったイカせんべいです。

これまた最高の選択!

 

メニューを自分で組み立てる自由がそこにはあります。

庶民バンザイ\(^o^)/

 

ここは、たぶんTOHOKU EMOTIONでは、地元の方たちが大漁旗を振ってくれたり、一緒に走ってくれたりして歓迎してくれる場所だと思います。

 

今日は、サーファーのお兄さんたちに見送られてきました(?)。

 

1時間ぐらい走ると海岸線をはなれ、緑の中を列車は進みます。

 

アナウンスでは25/1000の勾配を登っているとか。

 

新緑が目にやさしい。

 

久慈観光

14:06 定刻で久慈駅に到着です。

 

そこには、本家本元「東北レストラン列車 TOHOKU EMOTION」号が止まっていました。

 

やはり大人気です。

 

ツーショット写真を撮ってみました。

※プライバシー確保の為、一部加工しています。

窓からTOHOKU EMOTIONの座席を覗きましたが、立派だっけよ。

 

地元、岩手の人間なのに、こんな素晴らしい列車だと知らずにいたのが恥ずかしく思いました。

 

戻りの時間まで約1時間なので、あまり遠くには行けません。

 

・もぐらんぴあ

別の列車で戻れば、震災から復興した「もぐらんぴあ」にも行けますね。

 

前回行った時の様子です。良かったら後で見てください。

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・道の駅 土風館

道の駅「土風館(どふうかん)」まで歩いても15分ぐらいですが、そこでは地元陸中海岸の海鮮料理「甘ドン」?…違った「海女丼」をぜひ。

 

手巻寿司にもできるし、ボリュームがあるのでシェアして食べるのがおすすめです。

 

他に震えるぐらいおいしい食べ方もあるので、興味のある方は立ち寄って確認してみてください。

 

・千草

駅前には有名なラーメンやさん「千草」があります。

 

たしか、岩手初の横浜ラーメン博物館に出店したお店だったと思います。

 

昔は久慈市内のホーマックに入っていたので手軽に食べられたんだけどなぁ。

 

って、何十年前の話だ。

 

しばらく食べてないなぁ。

 

売り切れ御免のお店なので、この時間では間に合いませんね。

 

シャッターが下りていました。

 

・喫茶モカ

他に駅前だと、あまちゃんの聖地と言われる「喫茶モカ」ですかね。

 

超~ふわっふわ、とろっとろの「たまごサンド」。

喫茶モカ

他では食べた事のない触感と味。

 

テイクアウトOKです。

 

そして、これも欠かすことは出ません。

 

おすすめのナポリタンです。

喫茶モカ

「ザ・昭和レストランのナポリタン」て感じ。

 

思わず笑みが出る美味しさです。

 

レトロな港町風で居心地の良い店内は「あまちゃん」関連の色紙がいっぱい。

 

・小袖海岸 海女センター

あまちゃんと言えば、小袖海岸のあまセンターもタクシーで20分ぐらいで行くことが出来ますし、バスも通っています。

 

また、そこに着く途中の断崖絶壁をすり抜けるように走る海岸線の道路も絶景です。

小袖海岸NIKON D810 (20mm, f/8, 1/400 sec, ISO100)

宮古市の浄土ヶ浜ではありませんが、「浄土ヶ浜」と言われる場所もあり、本家に負けづ劣らぬ写真ポイントが続きます。

 

NHK朝の連ドラ「あまちゃん」ですっかり有名になった小袖海岸ですが、海女センターでは夏には北限の海女の実演もされます。

小袖海女センター

※この写真で、海底に見えているのは「あまちゃん」ではありませんよ。昆布かワカメです。

 

ここではウニご飯と、あの「まめぶ汁」をぜひどうぞ。

ウニご飯とまめぶ汁

 

 

・三陸海岸縦断

ここから南下して三陸海岸の絶景を楽しむプランは鉄板ですね。

 

僕のおすすめのドライブコースはシーサイドラインです。

 

後で別記事にしようと思います。

北山崎

 

あまちゃんのロケ地として有名な久慈ですが、あまちゃん関連の場所はもちろん、陸中海岸というロケーションをはじめ、見たいところや食べたいものが色々あり迷ってしまいますので、何度も足を運んでみようと思います。

 

復路

15:01 八戸へ向けて復路出発です。

 

帰りは指定席です。

 

まっすぐ前を向いている座席は窓側に向けて、大きな窓を流れる景色を楽しみます。

 

小柄でかわいい女性の車掌さんが座席の確認に来てくれます。

 

そして、

TOHOKU EMOTIONっぽく、復路はデザート列車仕様にしてみました。

 

すっきりとした飲み口の「龍泉洞珈琲」と久慈駅前の「ミリオンベル」さんでデザートをゲットしてきました。

 

これで「TOHOKU EMOTION号」の疑似体験が完成です。

 

先頭車両には、展望デッキがありリゾート列車を満喫できます。

4時間にも満たない列車の旅でしたが、乗ったことのない地元のリゾート列車は、逆に新鮮な目線で景色を楽しむことが出来たので、発見もあり大満足な列車の旅でした。

 

 

機材紹介

そして、今回車内で使ったレンズは太陽を撮るには神レンズと言われているニコンの20mmです(せんべい汁と最後の展望デッキはミラーレスで撮りました)。

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED AFS20 1.8G

20mmは結構広角ですが、今回のように車移動できない場合だと、機材もできるだけ持ちたくなかったので、そのような場合、軽くて使いやすいとあらためて感じました。

 

※掲載した写真はトリミング等したものもあります。

カメラを持ち始めた最初の頃は、広角レンズの使い路がよくわからず、あまり出番はなかったのですが、コツがわかると表現力のある焦点距離なので、おすすめの焦点距離です。

 

パンフォーカスで撮りやすいし、広角なので手振れもあまり気にしなくてよいので、太陽だけじゃなく、旅行にも積極的に持ち歩いてみようと思います。

 

また、電車は揺れるので、そんな場合でもあまり絞らなくても被写界深度を確保できるので、ISO感度を上げずにSSを稼ぐことができ、電車の揺れが大きい場合でもブレは最小限で抑えることが出来ました。

 

気負わず気軽に持ち歩けるし、ちょっと絞れば過焦点距離にるので(勉強は必要)、ピントをシビアに合わせる必要が無く、お気楽旅レンズとして見直しました。

 

最後の展望デッキからの写真は、レンズの手振れ補正とカメラ本体の手振れ補正とのダブル手振補正のおかげで、揺れる電車内でも撮れる写真です。

 

使ったカメラはマイクロフォーサーズのミラーレスカメラLUMIXGX7Mark2と35-100mm f2.8の組み合わせです。

Panasonic 望遠ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S H-HS35100

マイクロフォーサーズなので、オリンパスなどのカメラにも使えます。

 

レンズ資産を活かしやすいので経済的にも魅力的です。

 

ちょっとOMD-M1-Mk2が気になります。

 

 

お気に入りShot

最後に今回も八戸線沿線で撮れた大きめの写真を載せてみます。

 

PCで写真をクリックするとビヨヨ~ンとポップアップしますよ。

 

 

16:9でトリミングしてあるので、スマホを横にするとぴったりサイズです。

 

リゾートうみねこ号の先頭車両から見えた場所から撮ったものです。

こうやってカメラを持って歩くと、陸中海岸の撮影ポイントをもっともっと発掘したいと思います。

 

次はどこへ行こうか。

 

以上、太陽を撮るのが好きなのに、太陽アレルギーの奥野路頼でした。

どんと晴れ

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