ニコン18-300mm f3.5-5.6レビュー
さんざん18-300mmはお勧めしないとか書いといて、手のひら返すように今度は「最強」とか書いている。
お勧めしないのは、初心者、または最初の一台目の事に限ったことでD7200の18-300mmレンズキットやスーパーズームを勧めない訳ではない。
ステップアップとか標準レンズは持っているから本体と合わせてスーパーズームを手に入れるにはレンズキットはお買い得です。
絶妙な重心とコンパクト
本体重量830gとDXレンズ群で一番重い高倍率ズームレンズ
しかし、D7200本体がそれなりに重量(765g)があるので、持った感じのバランスが良い。
キチンとレンズを持った左手と本体グリップを持った右手の間に重心が来る。
300mm望遠(レンズ最長)にした時も重心はピントリング(小指)のあたりになり、ほぼ手のひらに載せている感覚で扱いやすく、レンズのスイッチ類もその辺にあるのでそれらの操作性もよい。
ズームをしまった焦点距離18mmの状態では、本体長さが120mmと、300mmの焦点距離を考えると非常にコンパクトである。
その状態でロックレバーをスライドさせると、歩いている途中でレンズ鏡筒が落ちて邪魔になる事を防いでくれる。
ズルット伸びているのは、みっともないというかだらしないというか、かっこ悪いですよね。
前の18-200mmVRはロックレバーがないのでよく落っこちていました。
VRⅡになって改良されたので、中古で購入する際は注意したほうが良いです。
問題は、この望遠にした時のビジュアルだ。
費用対効果は高いので納得はしているが、鏡筒が3段伸びるとは。
コンパクトさに貢献しているとはいえ、そろそろ何か一工夫デザインがあってもよい時代ではないだろうか。
軽量ボディーのカメラには不向き
D5500(レビューあり)などの軽量クラスで使うとあまりにカメラ本体が軽いので、重心がレンズ先端側になりズーム操作に違和感を感じる。
レンズしか持っていない様な感覚だ。
望遠側にすると、鏡筒がベロベロ出てくるので、重心の先端移動が顕著になり常にレンズが「おじぎ」して扱いにくくなる。
ただでさえ望遠側にすると手振れがシビアになるのに、安定しないせいで更に手振れもひどくなる。
以上の理由でD5500などの軽量クラスにはお勧めできないレンズだ。
鏡筒むき出しレンズ
先ほども触れましたが、望遠ズームすると鏡筒がむき出しになるので、ぶつけたり雨にぬらすと故障の原因になるので注意して使う必要があります。
水にぬらしてそのままにすると、レンズ内にカビが生えてしまいレンズ一本使い物にならなくしてしまいます。
ぶつけると、ゆがんで鏡筒が入らなくなる危険もあります。
高価なものですから、大切に扱いましょう。
最大の武器スーパーズームの恩恵
説明の必要は無いですね。
18mmから300mmまでこれ一本で賄えるある意味お得なレンズです。
どれか一本、何を撮るか目的もなく持つにはこれが良いでしょう。
先日、この選択を誤り大変ショックなことがありました。
だから、スーパーズームがある人は、そんな何を撮るかわからないシチュエーションでは迷わずこれを持ちましょう。
レンズ交換の頻度が減るわけなので、とっさの時にこれが付いていると安心です。
運動会などの連続したシャッターチャンスが続く場合も、レンズ交換事故にあわず、バシャバシャ取れます。
ちなみにD7200でJPEGだと連続100枚とカタログにあります。
この組み合わせで、広角から超望遠まで、撮りたい画を撮りたいときに、チャンスを逃す事無くシームレスにシャッターを切れます。
実際はRAW(ロスレス14ビット)も記録し、JPEGだけで撮ることは無いので、連続撮影枚数は画(データ容量)にもよりますが、十数枚で一度どん詰りします。
最近はまた、高速なカードが出てきたのでもう少し良いかもしれません。
D500を予約したので、来たらその辺も合わせてレビュー予定です。
いいか悪いか、AFスピードは過不足なくついてきます。
どれぐらいかといえば、障害物の無い開けたロケーションで、飛んでる鳥を連射しているときに、親指AFで鳥を捕まえるのだが、その時ずっと追い続けていると視界の手前に一瞬細い枝が見てました。
その枝に反応せずにずっと鳥をAFは追い続けます。
よかったじゃないですか。っていう話ではないですよ。
ここから比較の例です。
17-55 f/2.8のレビューでもあります。
焦点距離こそ違いますが、これがAF爆速で正確なDXレンズ17-55 f/2.8だと、この枝にも反応しピントを合わせます。
そして、また鳥にAFは張り付きます。
おそらく金環が付いているFXレンズはこれぐらいの性能なのかなと、持っていないので推測ですが思います。
「そこまででは無い」というAFスピードはこのあたりの話で分かりますか?
使いやすいといえば使いやすいAFスピードだと思います。
VR3.5段の効果
さすがに300mmともなると35mm換算で450mmで小鳥も大きく取れるぐらいの焦点距離です。
基本、手振れしている状態ですので、しっかり持つ必要がある焦点距離です。
でも、そこはVR3.5段と強力ですので、AFした途端に大きな船に乗っているような手振れ補正がファインダーの中で確認できます。
安心して、ズームアップすることが出来ます。
弱点は
このレンズの弱点は暗めのf値という事です。
焦点距離80mmぐらい(目盛がないのでおよそです)以上はf値5.6になります。
つまり80mmぐらい以上から300mmまでf5.6通し?のレンズです。
ここが厄介ですね。
200mmぐらいまで段階的に粘ってほしいところです。
80mmf/5.6だと、ボカスためには近寄る必要が出てきます。
画質に関して
最近は画像編集ソフトのLigtroomとかphotosyopを使うようになり、画質って何?と思うことがある。
結局は、設定を間違ってもあとで編集できるじゃんって。
そんな考えにもなっているのであえて掘り下げません。
ていうか、このページ来る人はプロが来ている訳はないので、そもそもその辺は省略しても良いのかなと思っています。
いつも書きますが、今現在で世界トップ企業の製品は、素人が不満を持つような画質は存在しないと思いますよ。
等倍にするとその差は出てきますが、おそらくこのページを見ている人は分からないのではないでしょうか。
趣味レベルの私はさっぱり分かりません。
みんなきれいです。
えらそうにすみません。m(__)m)
でも、使用感はできるだけ伝わるように頑張ります。
あれ、本体のレビューがまだだった。
長くなったので、D7200本体のレビューは次回
今回紹介した商品
(Amazon)
Nikon デジタル一眼レフカメラ D7200 18-300VR レンズキット D7200LK18-300
~~~ 5/16追記 ~~~
追記:D500との組み合わせで完結!
「D500」が出た現在だと、運動会おすすめは、D500と18-300mmの組み合わせが史上最強だろう。
あとは、お財布との相談だ¥。
どんとはれ。