四季を通じて折々の風情を楽しめる角館。中でも真骨頂と言える季節はやはり春。開花が待ち遠しいですね。
ただ綺麗なだけではなく、角館の歴史にもまつわる桜のことを知れば、また見方、感じ方が変わるのではないでしょうか。
今更ですが角館の武家屋敷になぜ桜があるの
どこの地方の武家屋敷でも桜があるのは当たり前のように思います。
ほとんどのお城や城跡にも桜があり、武士と桜は切っても切れない縁があると、ただ漠然に疑うこともない事だと思います。
そこには愛がある
武家屋敷の桜篇
これは、冬の角館に来た時に「冬がたり」で聞いたお話です。
むが〜し、あったずもな。(違うか)
それは、350年も前の事。
京都から佐竹家にお嫁に来られた際、お嫁さんが故郷を思い出し、寂しくないようにと嫁入り道具の一つとして3本の桜の苗木を持たせました。
お嫁さんは、町の人々から好かれて、城下ではそれぞれの屋敷で桜の子孫を増やし、京都に似せた風景を作ろうと、大切に育てられ、その思いも代々受け継がれたので、今日の立派な桜となっているようです(記憶が曖昧ではあるが・・・)
どんとはれ。
みちのく小京都とあちらこちらで町並みを表現する場合に使う事がありますが、角館は似ているだけではなく、さながら京都の分家という意味合いでもれっきとした小京都と言えるような気がします。
親心と、周りの人たちの思いやり。愛を感じます。
桧木内川堤の桜並木篇
また、河川敷の全長2キロに渡る桜並木は現代の住民の愛と知恵で守られました。
この桜は1934年の天皇ご誕生を記念して植えられたソメイヨシノです。
しかし、河川に植えられた桜は根を張りやがては堤防の決壊の危険があるのではないかと危惧され始めました。
その当時は河川敷は芝を貼るのが良い方法と決められたようです。
「河川法」で危険がある桜は切ってしまえとなったのですが、折角丹精込めて育てた桜を切りたくないと住民は立ち上がりました。
そこで出した答えが、「文化財保護法」。目には目をです。
町議会で町道に認定し「河川敷の桜」から「風光明媚な桜並木道」に変えることにより桜を守ったのです。
周辺観光お食事スポット
堅苦しい話はこれぐらいで、周辺スポットをおまけでつけました。
こちらの記事で食事処を少し紹介。
冒頭で紹介した「冬がたり」の記事です。
他にも多少サイト内にあるのでカテゴリとタグを使って見つけてみてください。
参考になれば嬉しいです。
武家屋敷から駅方向にある「フルーツパラー角館」さんは、最近テレビで放送した「個数限定マンゴーパフェ」も魅力的です。
また、角館のある仙北市には他にも観光スポットがたくさんあり、桜の時期だと「カタクリ群生の郷」もオススメです。
角館から電車で移動して八津駅で下車し、歩いてすぐに群生地に行けます。広いですので歩きやすい格好で行った方がいいですよ。
西明寺栗と言う大きな栗も有名です。
さらに、水芭蕉の群生地もあり、近くで有名なのは「刺巻湿原」ですが、田沢湖の潟分校に行く途中の脇道にも木道がある水芭蕉の群生地があります。
あまり、有名ではないので混雑時期でもゆっくり見ることができます。
角館での食事は混んでイヤと裏を書くのであれば田沢湖へ回避するのもアリではないでしょうか。
田沢湖駅の向かいの「そば五郎」もあります。
ゴールデンウィーク間近。私もそろそろ計画を立てなくては。
(このページの写真は2015年で著作権はカミさんにあります。)