D810購入をレンズフルサイズ計画に変更させたレンズ解像度テスト

ISO 12233 解像度テストチャート用紙
ISO 12233 解像度テストチャート用紙
Pocket

大三元レンズをDXフォーマットのカメラに付けて、その気になって撮影している今日この頃。出来上がりの写真をみても、明らかに情報量の多さを感じて満足しています。そこで、DXレンズとFXレンズの違いを明確に知りたくて、レンズの比較テストを、最近知った「ISO 12233 解像度テストチャート用紙」で、簡易的にテストしたら意外と分かりやすい結果がでた。

ISO 12233 チャート用紙で解像度テスト

なぜ、解像度テストしようと思ったのか。まずはその経緯から。

望遠レンズで風景を切り取る事が面白くて、その撮影スタイルがマイブームとなっていました。

その頃、手持ちの望遠レンズは、広い焦点距離を武器に特に運動会などでは大活躍する、万能レンズのDX18-300mm。

しかし、いざ風景写真に持ち出すと、この超高倍率のレンズで撮った写真は、きれいな景色なんだけど、どこかもっさりとした写りで、納得がいく描写とは言えない写真になってしまう。

黄金の絞り値F8に絞っても、それは変わる様子がない。レンズを通して入ってくる情報量が少ない印象をかんじる。

なぜ?

僕の腕がない。・・・大正解ではある。

自分の腕前は置いといて、物のせいにしようと物理的にある仮説を立ててみました。

仮説:撮像素子の大きさと光線の太さ

撮像素子の大きさを考えた時、DXフォーマット(APS-Cカメラ)のイメージセンサーはFXフォーマット(フルサイズカメラ)より小さいので、より精巧な情報量の多いレンズが必要なのではないのか。

例えば、D7200とD750を比較してみましょう。

今年の春にD500が発売されるまでは、フルサイズ計画の時に悩んだ2台なので、僕的にはちょっと懐かしいカタログ値の比較です。

D7200は2416万画素、D750は2432画素で、画素数は少しの差です。しかし、ご存知の通りセンサーサイズは面積比で2倍以上も違います。

つまり、撮像素子の数はほぼ同じなので、1個当たりの大きさが違います。

ちなみに、ニコン史上最高画素である「D810」の3635万画素よりも小さい撮像素子が使われている事になります。

撮像素子は大きいほうが、より光りを集める事ができるので、掃き出し画像の大きさは同じでも、フルサイズであるD750の方が諧調豊かな表現力と、ISO感度を高くした時の耐力がある事がわかります。

あくまで素人が考えるイメージですが、撮像素子1個と光の線1本の太さが同じになるまでは、情報が飽和しない。D750の方が撮像素子が大きいので、そこに届く情報量が太い線でも受け入れることができる。つまりは情報量の少ないレンズでも光が飽和するまでは受け止めることが出来る。

その考え方を踏まえて、D7200に置き替えてみましょう。

D750では大丈夫だった光の線1本の太さは、撮像素子が半分以下の大きさのD7200では、受け止めきれません。周囲の撮像素子も反応してしまいます。

D7200では、より細い線の光でないと受け止めることが出来ません。

つまりはDXフォーマットのカメラには情報量の多い、より良いレンズが必要になるのではないかと考えました。

もちろん、以上は仮説ですし、素人の考えた「イメージ」ですので何の根拠もありません。

解像度テストの撮影条件

比較対象:レンズは大三元レンズの望遠ズーム、70-200mmf2.8G VRⅡとDX 18-300mmf3.5-5.6G VRです。

この写真は最近発表されたEタイプの新大三元望遠ズームです。

今回のはGタイプのこちらです。

EタイプとGタイプの大きな違いは、電磁絞りか機械絞りかのちがいです。テレコンとの相性は電気的に絞りを制御するので、上のEタイプが良いでしょうね。

カメラは画質に定評のあるDXフォーマットのD7200です。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D7200

以下、撮影条件です。

焦点距離:200mm

絞り:f5.6

ISO感度:200

WB:プリセット取得

撮影対象物:ISO 12233 解像度テストチャート用紙

光源:天井のLED電球1個、スピードライトSB-500(常時点灯)

編集、現像:RAW撮って出し

補足

どちらも焦点距離を200mmで比較しました。

絞りは18-300mmの200mmでの解放がf5.6なので、70-200mmもf5.6にしました。

撮影対象は、ぬいぐるみでも花瓶でも何でも良いと思っていたのですが、「レンズ 解像度 用紙」で検索すると、ちゃんとしたテスト用のチャート紙がある事を発見し、今回はそれをつかうことにしました。

本来はチャート紙の大きさは「A2サイズ」の様です。

しかし、そのサイズをプリントアウト出来るようなプリンターは無いし、切り貼りするのも面倒なので、会社のレーザープリンターを(勝手に)借りて、A3コピー用紙に1200dpiでさらっと印刷した物を用意しました。

ですので、色ムラがあります。

今回はあくまで、簡易的に解像度のテストが出来ればいいなぁ~という感覚で、その辺は人が考慮する事にしました。そもそもこのテストに期待していませんでした。

光源として、天井にLED電球一個、バウンスでスピードライト一個を駆使し、目視だが均一になるように配慮した。用紙の反射も出来る限り反射しない様にも配慮した。

ISO感度を上げた場合を考慮して、照度は暗めです。

ピントはピント調整をして、用紙中央でAF後にMFに切替え、固定しました。

正確なテストなど家庭で出来るわけもないので、ほどほどでそれなりの「ゆるふわテスト」です。

一つ心がけたのは、だれでもが手軽に解像度テストが出来て、必要最低限の情報が取り出せるようなテスト方法にする事です。

あまりにもキチンとしてしまうと、次にテストをするのが億劫になったり、試験環境を再現するのが難しくなり、頓挫してしまっても価値がなくなってしまいますからね。

テスト結果

上から順番に

・18-300mm f5.6

・70-200mm f5.6

です。

画像の見方

パソコンで写真をクリックすれば1080×720pxで見る事が出来ます。

スマホの方はごめんなさい。

拡大しても、横幅が360pxなので写真が粗くなるだけだと思います。

クリックすれば1080pxの画像がポップアップしますが・・・。

18-300 f5.6NIKON D7200 (200mm, f/5.6, 1/2 sec, ISO200)

70-200 f5.6NIKON D7200 (200mm, f/5.6, 1/2 sec, ISO200)

実際は6000×4000pxの等倍で見るので、その差は明確に分かります。

下の2枚は、用紙の右下部分をほぼ等倍で切り出した写真です。

18-300NIKON D7200 (200mm, f/5.6, 1/2 sec, ISO200)

70-200 f5.6NIKON D7200 (200mm, f/5.6, 1/2 sec, ISO200)

その差は歴然。

下の写真がはっきりしています。

ちなみに、上の18-300mmの拡大写真は、ピントがズレているわけではありません。

70-200mmはフルサイズ用のレンズなので、D7200に付けるとレンズ中央のおいしい部分しか使っていないので、周辺減光をはじめとした特性の劣化とは無縁となるので、当然の結果でしょう。

おまけで、70-200mmの解放f値2.8の写真を載せました。

70-200 f2.8NIKON D7200 (200mm, f/2.8, 1/8 sec, ISO200)

f2.8解放でもこの通りで、若干甘くはなっていますが、解像度は保っています。

流石大三元レンズです。

さらに、厳しい場所の部分を拡大します。

前もって言っておきますが、撮影条件でも書いてある通りレーザープリンターで1200dpiの解像度でサラッとプリントアウトした粗い画像で、しかも本来はA2サイズの様ですが、A3用紙にフィットさせてプリントアウトした物を使っています。

その辺を考慮すると、とてもではないが、「16」以降は参考になるものでは無い事を頭に再度入れて読み進めてください。

この場合、9本の線がラッパの形?に束ねてあり、横(下)の数字が大きくなると線は細くなります。9本に見えなくなった場所の数値で判断します。

18-300mm f5.6です。

「13」あたりですでに怪しいです。

解像度テスト 18-300 f5.6

70-200mm f5.6です。

「16」までは間違いなく解像しています。それ以降は、プリンターの性能を超えた領域と思われます。しっかり解像しているようにも見えます。

何れにしても、恐ろしいほどの解像度です。

解像度テスト 70-200 f5.6

解放f値の2.8です。流石にもっさりとしていますが「12」はクリアーに見えます。

解像度テスト 70-200 f2.8

ピント調整があまかったかな?

他のレンズをテストしていないので、なんとも言えませんが、今後、僕の経験値をあげてより良いデータになるようにしてみたいと思います。

結論

これまで、良い写真が撮れないと、呪文を唱えるように「解像度」という言葉に頼ってきたが、今回のテストで素人目にもわかるぐらいの結果となったので、高級レンズを使った場合の言い訳はできなくなりました。

やはり、撮像素子が細かいAPS-Cフォーマット(ニコンDXフォーマット)だからこそ、高解像度のレンズを付けると効果がはっきり出たのではないでしょうか。

高級レンズを付ける事は、フルサイズカメラに移行するより、分かりやすいぐらい写真の質が変わる方法かもしれません。

もちろん、フルサイズカメラが暗所に強い事とか、広角レンズでの表現力とか、豊富なレンズの選択肢に魅力を感じているのは変わらない事。

十分な光量がありISO感度1600程度までは、D7200とD750でカメラの差は無い事を考えると、今回の結果を情報量の違いというイメージで考えた時、俄然D810が魅力的に見えてきた。

また、やはり超高倍率レンズは風景写真向きではない(本人が納得していればOK)、とも言えるのではないでしょうか。

レンズ選びは焦点距離や解放F値だけじゃなく、得意な分野がありますからね。

非常に楽しく興味深いテストだったので、他のレンズもこのチャート用紙で解像度の簡易テストをしてみたくなりました。

簡単なわりに、今まで少ない経験と、情報で得た根拠の無い漠然としていたレンズ性能が、ある程度傾向として分かるので、おすすめの方法だと思います。

誰かに試験成績書を提出するわけではないので、A3プリントでも良いので、解像度テストをするとしないのでは全く知識が違ってきます。

このテストをする事で、レンズの癖をつかみ、確固たる理由に基づいたレンズ選択、設定をして撮影に役立てていきたいと思いました。

(早速、DX標準ズームレンズの3兄弟で試してみたのでこうご期待!)

以上、初雪(気象台未発表)に震える奥野路頼でした。

どんとはれ



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連コンテンツ