ブログを始めた事をきっかけに、写真が上手くなりたくて、ここ半年ぐらいでカメラや写真撮影の事などを気合を入れて勉強してきましたが、その際に参考になった本を厳選して3冊だけ紹介します。
sRGB色域しか表現できないネットの写真より、CMYKを表現できる本の方が写真を勉強する上では魅力的です。この意味が分からな場合は是非これらの本を手に入れて基礎知識を身に付けてみてはいかがでしょうか。
デジタル写真の色を極める「写真の学校」
まず最初に読んでおきたいのは、写真全般の基礎になる事が書いてあるこの本です。
この本を読めば、デジカメを持ち出し始めた人はもちろんですが、数年の写真経験者や、僕の様に分からない事を見てみぬふりをしてきた人などにおすすめの本で、疑問にも思わなかったことなどが書いてあります。
機材の知識から色の基礎、レタッチの考え方などが書いてあり、写真とは芸術性とかセンスよりも、論理的、科学的だという考えを持つ事の大切さを発見した本です。
また、いまの自分の知識を確認するためにも、一度目を通しておきたい本だと思います。
目次だけいくつか上げてみますが、きちんと説明が出来る場合はこの本は必要がないでしょう。
代表的な項目
- デジタル写真の正しい色とは
- sRGBAとdobeRGB
- ヒストグラムの仕組みを理解する
- 必要最低限の機材と知識
- 8ビットか16ビットか
- 写真をレタッチする順序
- トーンカーブを極める
- 色を再現するためのテクニック
- レタッチ環境の重要性
などなど
ぜんぶで28の項目があります。
著作権にもかかわる事なのでほんの一部だけの紹介をしてみました。
このブログでも何度も同じことを書いてきた項目もあります。
そして、その中のいくつかを実践してきました。
おかげで家庭内自己破産となった訳であります。
しかし、ほどほどでやめるのが仕事で、本気でやるのが趣味なのです。
「トーンカーブを極める」の項目を一部抜粋してみます。
レタッチに関わる多くの人が「トーンカーブ」を使いこなそうと頑張っているが、実はこの機能、かなり危険な機能でもある。
(中略)
しかしながら、使いこなせればこれ以上心強い味方はいないといえるほど”万能”な機能でもある。
レベル補正と同様にトーンカーブは写真を表現するために覚えておいた方が、自分が見たものに近い写真、あるいは自分のイメージに近い表現をする為には、必要な機能の様です。
写真の現像を覚えたての頃は、明暗の調整は輝度のスライダーを感覚でいじって調整していたのですが、プロは、むしろスライダーをいじらず、トーンカーブやレベル補正で調整する様です。
ネットで検索しても多くのプロがそうしていて、その方が写真の劣化を最低限で抑えられて、なおかつ合理的な様です。
ごく一部を紹介してみましたが、この本は綺麗なカラー写真が見開きにあったり、フォトショの使い方も、その画面を沢山抜き出して説明しているので分かりやすい本です。
基礎を見つめるためにはおすすめの本だと思います。
プロの撮り方完全マスター
泣く子も黙る、あの「ナショナルジオグラフィック」で出している本です。
センスの欠片も無いような直球勝負の「プロの撮り方完全マスター」と言う題名の本です。
ナショジオでなければ堂々とこの見出しは出せないでしょう。
自信と実績のあらわれですね。
ページをめくると、ほぼ全ページに吸い込まれるようなハイクオリティー写真が掲載され、さらにプロフォトグラファーの解説付き写真集と思えば、全く値段が高い本だとは思いません。
instagramで見る写真とは違う世界で、その写真を見るだけでも自分の写真に対する考え方が変わっていくように感じます。
構成は基礎編と応用編があり、基礎編では「撮影の基礎」「カメラの基礎知識」「構図」「光」などについて書かれていて、「優れた写真を撮るアドバイス」も大きな写真を使って分かりやすく端的に説明され、さらにその写真を見るべきポイント、要素についても説明されているので、写真を撮る行為自体を論理的に説明されています。
応用編では現場で役立つ上級テクニックとして「人とペット」「自然と風景」「身近な場所」などの分類があり、それぞれテーマを設けて、そこではすぐれた写真付きで解説しています。
なぜ、この写真は綺麗なのか、迫力を感じるのか、感情が動くのかなどを、論理的に構図や光のあて方、カメラの設定など、詳しく説明しています。
さらに、ナショジオで活躍する12人の世界的な写真家が「私の視点」としてのページが設けられていて、そこではその方々の代表作3点が掲載され、仕事ぶりや考えたり感じたりしている事が紹介されています。
さらにさらに、各章の終わりには「傑作写真の極意」として、素晴らしい写真が見開きで紹介されて「被写体」「構図」「光」「露出」の4つの要素ごとに写真の特徴をコメントされていて、写真を見る目もやしなわれていると思います。
この本を読むと「写真の見方」が何となくですが理解できて、見方が変わるので、自分の「撮り方」も変わってきたと感じています。
そして、やはり芸術性やセンスだけで写真は上達しないものと確信した本でもありました。
(そもそも、その様なクリエイティブな欠片も持ち合わせていない訳ですが…。)
プロの撮り方「露出を極める」
3つ目もナショナルジオグラフィックの本です。
先ほどの本の2/3程度の厚みですが、見開きページでの写真が多く、ほぼすべてにExifデータが表示されています。
勿論、なぜその設定にしたかの説明が論理的に説明されています。
また、同じ被写体で2~3点の違う設定での写真も有り、ビフォーアフター的な写真で違いを明確に分かりやすく説明されています。
僕が、特に目から鱗だったのは、レンズの絞りに対する考え方でした。
解像度の高いF8~F11を使う、という章で書かれていた事は理解していましたが、解像度より被写界深度を優先したほうが良い場面があり、その場面ではF16~F22も回析現象を恐れずに使ったほうが良いという所です。
その辺も具体的な写真を使って論理的に説明されています。
そのF16以下の絞りを使うようになったので、イメージセンサーのゴミが気になり出した原因の本でもありますが・・・。
絞るとイメージセンサーのゴミが写真に現れやすくなるので、一度絞りを最大にして青空でも撮ってみてください。
あなたのカメラ、えらいことになっているかもしれません。
これらの「プロの撮り方」シリーズはセットもあります。
僕はこれで揃えました。
気になっている本
やっぱりナショジオです。
先ほどと同じ「露出」をテーマにした本ですが、こちらは「実践の露出」となっていますので、より踏み込んだ内容ではないでしょうか。
これは2015年に出版された本ですので、先程より新しい出版です。
次に「想像力を極める」
人と違った写真を撮るヒントになりそうです。
マクロレンズを付けて、ただ近寄った撮影から卒業したいので、このクローズアップの撮り方も勉強したいと思いました。
シャッタースピードにテーマを絞った本です。
これも、なにか人と違う写真を取れるようになるのではないかと、淡い期待から欲しい本です。
結局、全てがナショナルジオグラフィックの本になってしまいましたが、今まで読んだ本は、それぐらい参考になった本です。
ナショジオの本は、一歩踏み込んだ説明が分かりやすくて、心に響く本です。
そして、いつかはナショナルジオグラフィックのYour Shotで「Daily Doze」に選ばれる事を目標に楽しく写真を撮っていこうと思っています。
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