運動会に限らず明るい屋外の撮影では、撮影後の液晶画面での写真確認や、液晶画面を見ながらの撮影は、画面の反射でより見えにくく困難です。
そんな時、便利なのがその反射を完全にカットする「液晶ビューファインダー」や液晶に庇(ひさし)を作る「液晶フード」です。
使ってみたら、新たな世界が見えてきました。
太陽の撮り方も書いています。
屋外の動画撮影には特におすすめ
最近の一眼レフカメラは手ぶれ補正も強力で、画質も良くなり去年あたりからは4Kでの動画撮影ができる機種も出始めてきました。
一眼レフでの動画撮影は、なんといっても映画並みのクオリティーの高い映像で残せる事だと思います。
というか、映画の世界では以前から一眼レフカメラを使った撮影がされていた様です。
なぜビデオカメラより一眼レフカメラなのか。
もちろん、本格的なプロ用ビデオカメラを対象にした話ではありません。
一般的なビデオカメラも4Kが当たり前の時代になっていますが、画素数こそ4K(横4千画素)あるというだけで、ひとつひとつの画素の質が違います。
やはり交換できるレンズと大きいイメージセンサーが、諧調豊かに表現できる要因として大きいのではないでしょうか。
もう、マイクロフォーサーズだとか、フルサイズだとか書くのは飽きたので割愛しますが、イメージセンサーが大きい事は良いことです。
そんなハイクオリティーな映画画質でお子様の映像記録を残すことが出来たら、パパはさながら映画監督ですね。
将来、お子様の結婚式などで高画質映像を流すことも出来ますよ。
普段の映像記録や、運動会をはじめとした学校行事、野球やサッカーの試合などで一眼レフカメラを持ち出して、他のパパと差を付けてみてはいかがでしょうか。
そして、そんな屋外で使うときにおすすめなのが、液晶ビューファインダーです。
(いつもながら前置きが長く強引ですみません)
折り畳み式の液晶フードでも良いかもしれませんが、より明るい屋外での撮影を快適にする為には、フードは深めの方が液晶画面の反射が少なくなりますので、選ぶ際は注意が必要です。
写真の撮影方法が変わる
以前、このような記事を書きました。
液晶画面を積極的に使う方法で、効率よく的確、快適に写真を撮る事が出来ます。
詳しくライブビュー撮影のメリットや用途を書いていますので、この記事と合わせて後で見てください。
そして、その撮影方法を更に快適にするのが、そこで紹介した液晶ビューファインダーのこれです。
※現在取り扱いがありません
マイブームのアリエクスプレスです。
利用の仕方は前回の記事で紹介しています。
同じ物がアマゾンでは倍近い値段になります。
※こちらも当然ありませんので、現在お取り扱いされている類似品を見つけました
↓
液晶ビューファインダーQV-1のレビュー
安すぎて、つい買い過ぎてしまうアリエクスプレスから、液晶ビューファインダーが届いたのでレビューします。
爆弾みたいなちょっと怪しい荷物が郵送されてきました。
この商品は注文からちょうど1週間後に届きました。
住所表示の英語になぜかニンマリです。
箱の中は普通に段ボールで商品が固定され、その箱をプチプチで巻き、直接黄色いテープでぐるぐると巻かれた状態の梱包です。
精密機械でもないし、壊れる事は無いので逆にアマゾンの過剰な梱包よりゴミが出なくて僕的にはこちらの簡易梱包の方が好きです。
もしも状態が悪かったら返品もすぐにできるし、決済も完了しないので安心です。
中身です。
早速D750に取り付けてみましょう。
カメラ底部にベースを三脚ネジで、液晶画面とツライチになるように付けます。
この辺は大体です。
ベースの穴(横に長い穴)に差し込むようにフードの出っ張り部分(ガイドバー)を差し込み取付ます。
磁石になっているのですが、穴の脇に磁石が付いているので、差し込む際に穴からずれやすく、そのため磁石に反発するように少し力をいれ、1センチ程度のガイドバーを穴に入れていきます。
つけたら、六角レンチでボルトを緩め、液晶画面に合わせるようにフードを調整します。
ちなみに、3~3.2インチの液晶であれば、ほぼどのメーカのカメラでも付くと思います。
調整範囲は広いです。
D750はカメラ本体の底の部分から液晶までの距離が短いので、調整しても画面下の部分が少し見切れてしまいました。
液晶が稼働しないタイプのカメラだと、このクリアランスがもう少しあると思うのでピッタリだと思います。
D810では画面に干渉しないでバッチリ付くのですが、マルチセレクターが他のカメラより液晶に近いので、左側を押す時に少し指が当たり邪魔になります。
覗き窓の部分は、ワンタッチではね上げることが出来て、上の写真の様にフードとして使えます。
全体像です。
どっちがレンズなんだ。ていうくらいゴツイです。
覗いてみました。
こんな感じで見る事が出来ます。
露出設定の部分が見切れてしまいましたが、分からなくはないです。
そして、まさにこの状況のヒストグラム情報と露出プレビューを見たかったのです。
これが「新LV撮影方法」です(新しいかどうかは?)。
実際これを使って撮影してみたのですが、想像以上に「快適」の一言でした。
カメラ本体とフードとの隙間から光が漏れる事は無く、真っ暗な中に大きな液晶が見えるので、画面に集中できます。
ヒストグラムも確認できるので、黒潰れや白飛びもシャッターを切る前に確認できるし、露出プレビューでイメージも確認できます。
本当に使い勝手がよいカメラになりました。
何度も言いますが、撮影に集中出来る事がこれを使った撮影方法の一番のメリットで、カメラとは、本来こうあるべきではないかと思ってしまいます。
この撮影方法のメリットはこちらで書いていますので後で見てください。
機能部分では、接眼部分のリングを回すことによってそこが長くなり、接眼部分と液晶画面との距離を調整出来るので、老眼でも行けるでしょう。
取り外しも磁石で吸い付いているだけなので、1センチほどのガイドバーに沿って引っこ抜くだけで簡単に外せます。
しいて難点を言えば、どちらがレンズなのか分から無くなるような、ゴツイいで立ちなので、人目が少々気になる位でしょう。
それと、やはりかさばる事かな。
そして、この方法だと大きな液晶画面で良く見えるので、逆に液晶画面の画素の粗さが気になりだします。
ミラーレスのEVFより自然なので見やすいのですが、慣れてくると欲が出てきてそう感るだけかもしれませんが、折角付いている液晶画面なので、この方法を活かす為にはiPhoneぐらいの精細な液晶が欲しくなりました。
ただ、ついつい撮影に集中してしまうので、長い時間覗いていると、片目の周りにゴーグルの様な跡が付くのでほどほどに。
実際の撮影では
一番やりたかった太陽を撮る方法と、動画での注意点をまとめてみました。
太陽の撮影方法
どうやらマイブームが、「太陽を撮る」という事に最近気付き、その撮影方法を模索していたから、この液晶ビューファインダーを購入した、というのが本当の流れになります。
そこで、実際に太陽を撮る俺流の手順を説明したいと思います。
太陽を撮る時に一番気を付けているのが、ゴーストです。
ゴーストも悪者では無いのですが、それを出したいのか出したくないのか、何処ににどれだけ出すのかと、コントロールする必要があります。
その際、太陽を光学ファインダーを使って覗いていては、いくつ眼があっても足りません(笑)
ですので、おのずと液晶画面での確認になりますが、撮った後の写真を確認していては効率が悪いのです。
しかし、太陽が出ているという事は、周囲も明るいので液晶画面が反射して見えにくく、当然太陽の方にカメラを向けているので、カメラ越しの逆光になり、液晶画面を見ながらの撮影は無理があります。
そこで登場するのがQV-1です。
これをD810に取付て、液晶越しに太陽を見ながら撮影します。
この時も露出プレビューで露出イメージをシャッターを切る前に確認して、雪の明るさに露出を合わせた写真と、ヒストグラムを見ながら、白飛びと黒潰れに注意した露出アンダーの写真を撮っておきます。
雪の明るさに合わせた写真を撮っておくのは、現像時にその写真と照らし合わながら現像する事で迷いが少なくなるからです。
刻一刻と影が変化するので、それに対応出来る様に手持ちで撮影しました。
自慢のマンフロットの三脚は使いません。
そして、今回はこんな風にゴーストを調整してみました。
NIKON D810 (31mm, f/22, 1/400 sec, ISO100)
(トリミング済み)
ゴーストは空に追いやりたかったので、ゴーストの出方を微調整しながら、左側の空に出るように撮影しました。
空に追いやる理由は、現像時にスポット修正がしやすいからです。
そして、その為に左側に無駄なスペースを撮る事になるので、トリミングもイメージして撮影しました。
そして、スポット修正後の写真です。
小さいゴーストはもちろんですが、大きなゴーストもみんな綺麗に消すことに成功しました。
関係の無い話ですが、この場所は岩手県八幡平市で見つけた、今年一番のお気に入りの場所です。
しかし、中央の段差が影をぶった切るので、もっと多くの雪が降ってほしかったと悔やまれます。
と、もはやタイトルを全く無視した内容になってきました。
動画撮影での注意
一般的に動画を撮影する際に失敗する原因の多くが、ピント調整の様です。
AFを使ってはAFする時のモーター音が入ってしまいますし、そもそもAFが思うように動いてくれないので、大事な場面で背景にピントを持って行かれるなど、非常に残念な上映会になるようです。
ですので、動画はMFで撮影することをおすすめします。
MFの練習をして、そしてこの液晶ビューファインダーを使えば、見やすく大きなカメラの液晶画面で、確実にその場で確認でき、さらに手ぶれ防止にもなるシッカリした構えが出来るので、三脚がつかえなくても手振れの少ない、後で見やすい動画を撮る事が出来ます。
見ようによっては、このシステムの厳つさで本気度が伝わり、かっこいいのではないでしょうか。
D500に液晶フード
なんたって、ついつい買い過ぎてしまうアリエクスプレスです。
ついでにこんなものも買っちゃいました。
D500用の液晶フードです。
※現在取り扱いがありません
(イメージはこんな感じ↓)
D500用もいろいろ種類があったのですが「Nikon」の文字が純正ぽくてこれにしました。
これは注文してから届くまでにおよそ2週間かかりました。
残念ながらAmazonでは見つけることが出来きなかったのですが、さすが世界のアリエクスプレスです。
探せばメーカーやほとんどの機種ごとに見つかります。
このタイプは、爪を引っ掛けるだけなので簡単につけ外しが出来ます。
この状態で光学ファインダーを覗くと、液晶フードの分少し高くなり頬に当たりますが、邪魔に感じることはありません。
ダイヤル、ボタン類も干渉せず何ら違和感はありません。
そして、フードの部分を左に5ミリぐらいずらせば、フィルムと一体になっている取付枠を残して外すことも出来ます。
フィルムはタッチセンサーにも対応していて、D500の機能を損ねることはありません。
液晶部分に取り付けるので、チルトしても角度を変えても使えます。
フードの部分をたたむ動作も、カメラを持つ両手の親指で左右のフードをたたんで、上から抑え込むという動作になり、使う場合もバネの力で左右が開くので、フードを閉じたり開いたるする動作を頻繁にしたとしても面倒とは感じませんでした。
むしろ、カメラに標準で付いていてもいいんじゃないかとも思うのは僕だけでしょうか。
先に紹介した液晶ビューファインダーと違って、日差しが強いとやはり液晶が反射するのですが、それが無いときよりはずっと見やすくなります。
着ている服も黒系の写り込みが少ないような物を着ると更に良い様です。
これなら、液晶画面の保護にもなるし、ロゴもカッコ良く違和感ゼロで付けていて邪魔にもなりません。
撮影後の写真の確認が主な使い道になりますが、普段の気軽なスナップ撮影ではこちらの方がスマートで現実的ですね。
それでも、動画はもちろんですが、屋外での本気撮影や特に太陽を入れた撮影では、液晶ビューファインダーの方が断然快適です。
次は「垂直マルチd500用」?
いや、D500用のバッテリーグリップもちゃっかり手に入れたので、それもレビューしちゃいます。
coming soon!
日本で出回っているOEM製品よりクオリティーが高い物を見つけました。
そして、それらと価格は変わりません。
アリエクスプレス!
そこは、ついつい買い過ぎてしまう恐ろしい物欲沼サイトです。
以上、変な翻訳にハマる奥野路頼でした。
どんとはれ
コメント
レビューありがとうございます。
自分のD750にビューファインダー付くのか
調べてました。
これで動画撮影が快適になりそうです。
とおりすがりのカメラマン さん
コメントありがとうございます。
つい夢中になり強く押し付けてしまい目の周りにアイカップの跡が付きます(笑)ので、最近はアイカップを折り返して使っていますよ。
お試しください。