MTF曲線でレンズ選びをしてみたら、フルサイズに移行できなくなった!

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最近、僕も例外なくフルサイズ病を発症し始めていることに気が付いた。フルサイズか、APS-Cか、どちらがおすすめの選択なのかを、写真の出来じゃなく違う視点で考えてみた。今回はMTF曲線なるもので比較してみました。

MTF曲線とは

MTF曲線とは、レンズの性能を表すグラフです。

以下、ニコンのホームページより抜粋

MTF(Modulation Transfer Function)は、レンズ性能を評価する指標のひとつで、レンズの結像性能を知るために、被写体の持つコントラストをどの程度忠実に再現できるかを空間周波数特性として表現したものです。

???

とあります。

さらに読み進めると、難しい内容が続きますので、僕なりの解釈で簡単に説明します。

グラフの縦軸コントラストの良さで”1”を最大値とします。

横軸中心からの距離です。

よって、グラフ的には右から左まで「オール1」が理想です。学校の成績表とは真逆ですね(笑え)。

レンズの中心部から端まで均一な特性に作る事は製造上むずかしい事なのでしょう。しかし出来たとしても、オール1ではつまらないレンズとも言えるのではないでしょうか。

周辺減光とか罪の様な扱いですが、「味」ととらえれる事も出来ます。実際、視線を中心に集めたくて、そういった現像の仕方にわざとする場合もあるようです。

折れ線グラフは、青い実線と点線、赤の実践と点線などあります。メーカーが違うと、表記もさまざまなようです。

この辺は「MTF曲線の見方」などの検索ワードで調べてみてください。

僕が言いたいのは小難しいMTF曲線その物じゃないのです。それを見て、その先にある考え方の一つです。しかも知識の浅いド素人の考察です。

興味があれば先にお進みください。

FXとDXを比較してMTF曲線を読み解く

カメラを始めた頃、車選びの時にエンジン特性表をみると同様に、このMTF曲線を見比べたことがあります。エンジン特性表は見方が分かるのですが、正直このMTF曲線で、なにが分かるのかが分かりませんでした。しかもFXとDXの違いがある事も知らないころの事です。

そんな僕が、あれから数年経ちあらためてMTF曲線を見てみたら、ある事に気が付いたのです。

横軸の中心からの距離は、FXフォーマットとDXフォーマットではセンサーサイズが違うので、勿論違ってきます。僕はここに着目しました。…今更ですが。

おさらいします。

センサーサイズ

FXフォーマット:36mm×24mm

DXフォーマット:23.6mm×15.8mm(ニコン)

MTF曲線の横軸はイメージセンサー中心からの距離です。ですので、FXフォーマットですとセンサーサイズの長辺は36mmなので、半分の18mmまでのグラフが評価対象です。 対角線の半分の21.63mmがグラフの表示範囲となります。

DXフォーマットでは長辺が23.6mmなので、おおよそ12mm こちらも対角線の半分の14.2mmがグラフの表示範囲になります。

実際に表を見比べて見ましょう。

DX18-300mmf3.5-5.6のMTF曲線


先ずは、先日の三沢基地航空祭で活躍したけど、疑問が残り今回の研究?を思いついた張本人である18-300mmf3.5-5.6のMTF曲線を見てみましょう。

18-300

スマホだと小さくて見えにくいかもしれませんがご了承下さい。

左のグラフがWide端、つまり18mmで、右がTele端の300mmです。ともに解放値ですので数値が異なります。

一般に絞れば特性が良くなるので、同じ18mmでもf8の場合のグラフが有れば、グラフは持ち上がり良い数値になるはずです。(ちなみにキャノンでは解放とf8のグラフが載っていました。)

左右のグラフを比べた時に、右のTele端のグラフ特性の方が良いのは解放f値が大きい(暗い)おかげかもしれません(素人の推測)。

Wide端の青い点線(30本/mm-同心円方法)がレンズの周辺に向かうほどガタガタと悪くなって、センサー長辺の端である12mmまで行かなくても0.4という数字です。さらにセンサーの長辺を過ぎて対角線(12~14.2mmの部分)、つまりセンサーの四隅の部分に向かってさらにカーブは落ち込みます。これがいわゆる周辺減光といえると思います(素人の推測)。

これを何となく覚えておいて、

70-300mmf4.5-6.3のMTF曲線

Nikon 望遠ズームレンズ AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR ニコンDXフォーマット専用

次に9月16日発売の最新のDXレンズである70-300mmf4.5-6.3を見てみます。

70-300-6-3

Wide端が70mmでf値も4.5なので単純に比較する事は出来ませんが、センサー長辺の端まではすべての特性においてほぼ0.8以上をキープしていて、先ほどより優秀な事が分かります。

こちらもやはりセンサー周辺部分の12mm以降はカーブが落ち込んでいるので、周辺減光が見られます。しかし、解放値のちがいかもしれませんが、先のレンズよりも格段に良い数字ではあります。

Tele端も同じ300mmですがf値が6.3と大きいので良い結果になるのは予想が付きますが、こちらも、どの特性でも18-300より良好な値です。

つまりは、今回三沢航空ショーで使った18-300mmよりTele端のカーブが高い位置をキープしているし、航空ショーでは80mmから300mm(ちょっともの足りないが)は良く使う焦点距離で、f値もちょっと暗めだけどピントを飛行機に合わせやすくするために、どうせf8ぐらいにするので問題ない。

(解放値がf8だとフォーカスポイントが少なくなるし、ファインダーが暗くなるので、マジ勘弁)

カメラ2台持ち体制を考慮すると、とても興味を持ちました。

比較的近くを飛んでもらえるブルーインパルスを撮るには、もってこいのレンズかもしれません。

このレンズは最新のAF-Pシリーズで、モータが最新なのでAF高速かつ静寂なようです。一眼レフでの動画撮影の時にAFの駆動音はAFが常に頑張っている分、気になりますよね。

ニコンでは運動会にも適しているとうたっています。

200-500mmf5.6のMTF曲線


そして僕の考えた戦闘機撮影用の本命レンズです。MTF曲線を見てみましょう。

fx200-500

このレンズはFXフォーマットなので、DXフォーマットとして使う予定なので、グラフ横軸の20mmまで見る必要がありません。14.2mmまでの特性を見れば良いので、見やすい15mmまでしか興味がありません。

読み解いてみます。

とりあえずパッと見て、上の二つのグラフと比べて、左から高い位置をキープしてしておいて、15mmまで右下がりの落ち込みが目につきません。

Wide端は余裕で0.8をクリアしています。

Tele端も余裕で0.8をクリアしています。クリアしていない青の点線(30本/mm-同心円方向)も横軸15mmで0.6以上あります。

これは「DXフォーマットと組み合わせる事で力を発揮しますよ。」と言っているような特性に見えました。

ナノクリやフッ素コートこそありませんが、僕のレベルでは全く問題ないと思います。

f値5.6の通しも使いやすいと思います。際立った仕様はありませんが、実用で不満が出ることは無いのではないかと思います。

FXフォーマットに付ける際はどうでしょうか。カメラの性能を引き出すには、気持ち的に不満が残るような気がします。

そしてこのレンズには、1.4倍のテレコンが使えます。

Nikon テレコンバーター AF-S TELECONVERTER TC-14E II フルサイズ対応

したがって最大で

500×1.5(APS-C)×1.4(テレコン)

=1050mm!

f値は1段暗くなるので

AF-S NIKKOR 420-1050mm  f/8E ED VR

のシステムが出来上がります。

D500と組み合わせるとf8でも機能する15点のフォーカスポイントが、的確に獲物を補足するでしょう。なんつって。ちょっとファインダー暗いか。

「F-2君、ちょっと近い近い~、もうちょっと離れてちょうだ~い」ってか・・・。

思わずニヤけてしまった(恥)。

MTF曲線ですべての特性が分かるわけではなく、実際はガラス玉以外にもAFの仕組みや、絞りの仕組みなども高級レンズと普及レンズでは違うし、すべてがはっきりしているのも味気が無いので、いい塩梅の特徴のある色味とか柔らかみとか、さらにはあえて周辺減光とかあった方が良い場合もあるとも思います。

しかし、今回のテーマは戦闘機撮影なので僕のセンスでは柔らかみなどは必要なく、リベット(古!)を打った後とか、つなぎ目とかビシッと見えていたいので、こんな感じにまとめてみました。

以上、このMTF曲線シリーズ?で調子よく他のレンズも斬って行こうと意気込む、奥野路頼(@michinoku.oku)でした。

どんとはれ



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