Nikon Z 7 のDXクロップ撮影はやっぱり無意味?

雲がまとわりつく朝の山肌 写真
八幡平アスピーテライン 畚岳を望む

今回も今更なネタではあるが「DXクロップ」は意味があるのか疑問に思い、ちょっとしたテストをして確信に変わったのでまとめておこうと思う。今日のサムネも紅葉チェックとして先週行ってきた八幡平アスピーテラインからの一枚。

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Nikon Z7 で解明した”ほんのわずかな差”

サムネの写真はNikon Z7とNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sで撮影した下記の写真をトリミングしたもの。元の写真はこんな感じ。

朝日を浴びる畚岳を望む

畚岳にまとわりつく雲が朝日に照らされて印象的だった

このカメラとレンズの組み合わせは最強で、本来であればもっと焦点距離が長い望遠レンズで切り取りたい場面だが、編集でトリミングして撮りたかった所だけ切り取る事が出来る。こういう作業が撮影地から帰ってからの宝探しみたいで実に楽しい。

現地でDXクロップしても良いのだが、静止画を撮る際は意味が無いと思っている。簡易的ではあるがその理由に確証を持てるテストをしてみた。

「Z 7」 と 「Z f」の画素数とDXクロップ時の画素数

先ず、参考程度にNikon Zfと画素について比較した表を載せておく。

モデル 撮像範囲 有効画素数(約) 最大画像サイズ(px) 備考
Z7 FX(36×24mm) 4575万画素 8256 × 5504 ベースISO64対応、高画素モデル
DX(24×16mm) 2043万画素 約5408 × 3600 1.5倍クロップ時でも高解像度
Zf FX(36×24mm) 2450万画素 6048 × 4024 Z6IIと同等センサー
DX(24×16mm) 1040万画素 約3792 × 2528 クロップ時は画素数控えめ

因みに、サムネの切り取り後のサイズは「3067×1725px」 だ。

元の写真を見ると、どこを切り取ったのか一瞬わからないぐらい小さい部分を切り取っているが、ZfのDXクロップと比較しても驚きの画素数で書き出す事が出来ている。

Z7 のDXクロップテスト

本題に入っていこう。

何を被写体としてテストしたらよいか迷ったが、昔プリントアウトした「ISO 12233チャート」があったのでこれを使う事にした。

ISO12233シート比較(全体)

左:FXフォーマット   右:DXクロップ

照明もテスト用紙もいいかげんなので、ど素人の本当に簡易的なテストとしてみてもらえたら助かります。

左がZ7のFXフォーマットで撮影したテスト用紙。

右がそれをDXクロップして撮影したテスト用紙。

勿論、同じテスト用紙を同じ位置、同じ焦点距離で2回撮影したもの。

それぞれ2枚の写真を比較します。

それでは、Ligtroomの等倍表示のスクショを見ていきましょう。

ISO12233テスト用紙(拡大)

左:FXフォーマット    右:DXクロップ

テスト用紙の中心を、それぞれ画面のおおよその中心にしてそろえてみました。

左のクロップしていない方がほんの少し拡大して見えます

それぞれの写真中央上部からやや右側のメモリ「6」の部分、右端の角の「3」。画面中央を横に走るメモリの「3」の外側、「10」の外側。画面下全体の定規のような部分の位置など、左のFXフォーマットで撮影したクロップしていない写真の方が、ほんの少しだけ大きく映っています。

つまり、DXクロップするとほんの少し画素を損しているという事が言えると思うのです。

私の推測は、全く変わらないのではないかと思っていたのでちょっとした発見でした。

この結果から、その差はほんの少しだとしても画質が同じ以上なので、今後も私は現地でDXクロップすることは意味が無い事が確定した。

メリットがあるとすればメモリーカードの容量が節約できる事と、AFエリアが大きくなるのでAFが使いやすいかもしれないって事ぐらいだと思う。

それにしても、いまだに写真の楽しさを味わわせてくれるNikon Z7に感謝、感謝。

これが中古馬鹿安いというから日本という国はほんと幸せだ。

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